ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





名倉病院
千代田区神田駿河台4-2
上:1990(平成2)年5月6日
左:1985(昭和60)年7月7日

駿河台の名倉病院は、足立区千住の名倉医院の第5代名倉謙蔵が昭和6年に写真の病院を建てて設立した。いきなりこれだけの建物を建ててしまうのだから、当時の「名倉」の名前は世間に知れ渡り、幾つかあったと思われる名倉医院も盛況だったのだろう。
設計・施工=大倉土木で1931(昭和6)年に建ったRC3階建ての建物。東側の横から見ると4階建てに見えるが、1層目は地下室なのだろう。スクラッチタイルと水平線の強調からライトを連想させるところがある。
廃景録>名倉病院』によると、解体されたのは2003(平成15)年12月。翌年からビルの建替え工事が始まり、「お茶の水NKビル」の完成は2006(平成18)年2月。病院は4月から「名倉クリニック」として整形外科およびリハビリテーションの医院ととして再出発したということだ。ビルの玄関は旧ビルのものが再現されている。


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