ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ゆたか印刷所。中央区日本橋蛎殻町1-18。1983(昭和58)年5月

写真後方のマンションは「ライオンズマンション日本橋」で、表側は新大橋通りに面している。写真には二軒長屋と町屋の民家が並んでいて、右端は角にある看板建築。二軒長屋は2階が後退して1階の屋根を出桁が支えているタイプ。長屋の左の家は看板を白く塗りつぶして商売を閉めたようだが、「大和事務機」の箱のような看板が出ている。右の家はゆたか印刷。現在も長屋の建物は残っていて、ゆたか印刷も健在。その右の2軒の家はなくなって、その跡は駐車場になっている。



左:岩山商事。日本橋蛎殻町1-6。1985(昭和60)年頃
右:加藤理髪店。1990(平成2)年頃

新大橋通りの銀杏八幡の向かいの横丁を入ったところ。右写真の右奥が新大橋通りで、写真右端の4階建てビルは大通りとの角にある都寿司。ここに写っている建物はやたら古いものはないが、角の加藤理髪店がビルに建て替えられた以外は、今も替わっていない。建物として興味をひかれるものもないのだが、床屋は1970年頃までぼくがよく利用していた店で、そのために1枚撮っておいた写真である。昭和8年の火保図に「床ヤ」となっているので、戦前からの店らしい。
左写真は右写真の左へ行ったところ。いつごろの建築だか分からないが、木造タイル張りの外壁の事務所と思われる。「建築計画のお知らせ」を見て、思わずカメラを向けてしまったらしい。現在は写真左の門のある家(あるいは空地だったかもしれない)と共に「岩山ビル」が建っている。

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