ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




升喜(ますき)本社。中央区日本橋蛎殻町1-34。1987(昭和62)年6月7日

写真左のビルが 升喜ビルで倉庫なら、2階建ての建物は升喜の事務所として建てられたようだ。「升喜本社」としたのは1986年の住宅地図に、升喜ビルと一緒くたで「升喜ビル/二基・升喜/本社東京(支)」となっているのと、単に升喜ビルと区別するためで、本当の建物名称は判らない。
火保図の表記では木造である。壁面の文字は、はっきり読めないが「東京醤油問屋」ではないかと思う。その下にも文字が付いていた跡がある。それが「株式会社 升 喜」かもしれない。



エネオス蛎殻町SS。2012(平成24)年3月21日

1枚目の写真右に写っているガソリンスタンド(GS)。つまり写真左の駐車場が升喜の建物があったところ。このGSは昭和の頃は共同石油、その後JOMOに変わり、今はエネオス。この変化は石油元売会社の社名が変わっただけなのだろうが、「㈱大釿」という会社が運営している。
街中の小さなGSで、建物はいかにも昭和30年代である。パブリカなんかが給油していると似合うのではないか。同じ会社が続いているのかは不明だが、戦前からあったGSである。昭和8年の火保図に、道路の角の所に「ガソリンスタンド」とあり、昭和30年頃の火保図では「酒井工業油問屋/ガソリンスタンド」。

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