ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





田島ビル。千代田区岩本町3-11
1986(昭和61)年12月30日

上の写真は神田川に架かる和泉橋の袂、柳原通りの昭和末年の家並み。写真左が昭和通りで、家並みの後ろは神田川である。靖国通りの裏通りになってしまったが、関東大震災後に靖国通りが通される以前は市電が走っていた通りである。電車唱歌に「両国よりは更になほ、柳原河岸とほりすぎ・・・」とある。
建物は左から、田島ビル、三星ビル、車庫、㈱豊泉商店。田島ビルは昭和30年頃の地図では「東陽興業合資会社」とあり、 田島ルーフィングが建てたものではないようだ。三星ビルは1960(昭和35)年に三星産業が建てたもの。三星産業は田島ルーフィングの同属会社。この2棟の跡地に現在の田島ビルが1994(平成4)年に完成している。車庫になっているビルは縦長窓でタイル貼りの、外観はかなり古そうだが戦後の建築である。昭和44年の地図では「東北衣料産業㈱」。写真右の駐車場になっている空き地は、昭和44年の地図に「洋食喫茶・花富士」、昭和30年頃の地図に「のみや花富士」となっている。

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