明治44年に建築されたこの家は破風板(屋根の切妻についている合掌形の装飾板)、桁かくし、梁は太い松の大木、柱は欅で、銅の根巻がしてあり、畳は琉球表、千本本格子戸、空気の流通を図るための荷ずり、甲乙梁がもちいてあり、米蔵の敷石は建築当時のままという。 揚戸(あげど)は二間半と二間の間口に、約50糎程の蔀(しとみ)梁裏の内方に設けた戸ジャクリに、昼は二枚として納め、夜や休日には下している。