ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




日山肉店(写真左)。中央区日本橋人形町2-5。1985(昭和60)年3月8日

人形町通りの人形町交差点と甘酒横丁交差点との中間辺り。日山は昭和2年の創業で建物は大正時代というから、建物は創業時に建てたものかもしれない(大正15年と昭和2年との間は1週間しかない)。人形町の肉店では今半と双璧をなす。2階はすき焼の割烹店。もう20年くらい前になってしまったが、一度だけなにかの会食で上がったことがある。
2枚目の写真が1985年2月、上の写真は同年3月の撮影である。その間にアーケードが取り払われ、街灯が取り替えられている。



パチンコ正村。1985(昭和60)年2月17日。左下は昭和初年と思われる梅園のマッチラベル

パチンコの正村は料理屋だったような外観で、昔は「梅園」だったと聞いた。浅草のあんみつ屋が人形町にも店を出したのかとも思うが詳しくは知らない。昭和8年の火保図では「ソバヤ梅園」。戦後の昭和25年の『人形町全町詳細図』(町会から配られるような住宅地図)では「西・中華料理明華」。ぼくが知っている昭和34年にはすでにパチンコ屋だった。いまだに続いているのだから東京でも古くからある店に入ると思う。芳町通りの「パチンコ百億」も同じくらいの歴史がありそうで、人形町にはパチンコ屋にも老舗が存在する。

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