ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




久留米屋。中央区日本橋人形町2-3。1989(平成1)年11月5日

人形町通りの甘酒横丁交差点の南、人形町2丁目側の町並み。写真左端が甘酒横丁交差点、右手が水天宮の方向。撮影時には左から、玉英堂(和菓子)、ジョリー(婦人服)、吉野家、パール(喫茶)、空家(旧野本洋品店)、久留米屋呉服店、横丁を介して板倉屋(食品)である。久留米屋は営業しているようには見えない。
現在はどうなったかというと、玉英堂、ジョリーはそれぞれビルになったが店は続いている。吉野家は変わらず。パールは3階建てのビルに建替えたようだ。マクドナルドが入った。久留米屋は写真の建物のときに一度、中華料理店になったときがあった。今は野本洋品店も含めて3階建てのビルに替わって、「すし三崎丸」が入っている。

左:玉英堂、右:かねこ玩具店。日本橋人形町2-3。1985(昭和60)年8月3日

甘酒横丁交差点角の玉英堂。昭和30年頃までは「おかめ」という甘酒屋だったらしい。明治中期に創業された「尾張屋」という甘酒屋が同じ角にあって、そこから「甘酒屋横丁」と言われるようになり、現在の「甘酒横丁」になったという。
「おもちゃのかねこ」は板倉屋の角を入った、久留米屋の隣にあった店。写真右には喫茶店の「べねぜら」が少し写っている。この喫茶店は昭和25年の地図に出ているし、昭和8年の火保図には「キッサ」となっている。あるいは戦前から続いている店かもしれない。

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