ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東西上屋(とうざいうわや)倉庫。横浜市中区海岸通1-1。2003(平成15)年2月8日(2枚とも)

現在は象の鼻パークの広場に変わってしまったが、つい最近まで東西上屋倉庫があって港横浜の景観を残していた。倉庫を残しておけば昭和30年代の横浜が実感できるところとして観光の目玉になったのではないかと思う。引き込み線に黒塗りの貨車を3両くらい置いたら鉄道ファンも見に来るかもしれない。
倉庫は大きな1号倉庫とその半分くらいの2号倉庫があった。写真の倉庫は2号のほうで、「東西上屋倉庫㈱梱包部」の文字がある。横浜税関の横の入口から入ってすぐのところから撮影。
東西上屋倉庫株式会社は終戦後の1949年の創業らしい。倉庫の建物はそのとき、茨城県の霞ヶ浦海軍航空隊の格納庫だった建物の資材を持ってきて建てたものだという。
倉庫を解体したときに、その下から明治時代のトロッコの「鉄軌道」と「転車台」が見つかった。どのテレビ番組だったか憶えていないが、この転車台がどう使われていたのかアニメで説明した番組を放送していた。



1号倉庫が写真左にわずかに写っている。中央右よりのビルは昭和ビル。撮影時は倉庫会社の敷地にかってに入ったような気がして、奥まではいかなかった。2001年2月に「横濱コレクターズモール」が1号倉庫に出来ていたから遠慮することはなかったのだが。
参考サイト:『神奈川の近代建築>東西上屋倉庫』
        『月刊旧建築(2008.04.12)』
        『筆不精者の雑彙(2008.10.19)』

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