ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東京愛隣教会。台東区根岸5-15。2005(平成17)年7月23日(3枚とも)

金杉通りの、昔「金杉2丁目」電停があったとこから西北へ入ったところ。旧町名は下根岸町。
東京愛隣教会の創立は1949年で、日本基督教団の教会という。建物は病院かなにかに見えるが、社会福祉法人愛隣団(昭和27年5月設立)が運営する母子生活支援施設さくら荘にもなっているのだろうか。
「日本キリスト教女性史>岩内とみゑ」に『愛隣団は、カナダ・ミッション宣教師プライス, P. G. が大正9年(1920)3月金沢から上京後、小林弥太郎の寄贈してくれた根岸の土地と日暮里元金杉の工場跡に、愛隣団会館を設立したことから始まった。主事大井蝶五郎を督励し、スラム街での社会事業として無籍児、貧困児、軽費診療所などを開設した。』とある。写真の建物は昭和2年―歴史的建築総目録DB―(『日本近代建築総覧』では「T13?」)の建設というから、大正9年に建てた建物が関東大震災で倒壊した後に建て直したもの、ということになるのだろか。構造はRC3となっているので4階部分は増築なのかもしれないが、そんなふうには見えない。




建物の裏側は音無川の流路跡の道路(上写真の左側の道路)で荒川区(東日暮里1丁目)との境である。上写真左の2階建ての増築部にはテラスに滑り台があるから、ここが愛隣保育園の建物だろう。

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