ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




井上書店。文京区本郷6-2。1986(昭和61)年5月

本郷通りの東大正門前。写真右端は「万定果実店」だが看板を見ると酒も売っていたらしい。
井上古書店の建物は切妻屋根だから木造のように見えるがRC構造の2階建てだ。建物が雨漏りするので、陸屋根の上に切妻屋根をかけたものではないかと思う。『日本近代建築総覧』では「旧日本昼夜銀行支店、T中、RC2、S8所有」で、日本昼夜銀行だった建物を昭和8年に井上書店が手に入れて菊坂から移ってきたようである。


金子書店
本郷6-2
1988(昭和63)年10月23日

井上書店の横を入った、万定フルーツパーラーの斜め向かいにあった古書店。1階屋根の上の看板の横面にランプの絵が描いてある。金子書店のすぐ先にやはり出桁造りの大西質店があり、そちらは明治末の築年ということだから同時期に建てられているのかもしれない。

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