ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



左:和風三階建ての家。台東区台東3-36。1989(平成1)年2月12日
右:橋本タクシー。台東3-36。1988(昭和63)年4月10日

和風三階建ての家は、2・3階は少し引っ込んでいるがほとんど総三階建てのような家だ。防火用水に「増渕」と、家名を浮き彫りにしている。台東4丁目との境になる道路から南に入る横丁で、昔は南に行くと新東京という映画館(中村屋参照)の角に出る。酒井不二雄(西町小学校参照)は戦前、よく新東京で映画を見たらしいが、この横丁を通っていったと書いている。
三階建ての看板建築は住宅地図では「橋本タクシー」。空き家になっているようだ。袖看板は「各種食料品」とだけ読めるが、橋本タクシーの前は食料品店だったのだろう。



橋本タクシー。1989(平成1)年2月12日

『東京路上細見3』(酒井不二雄著、1988年、平凡社刊)によると、建物1階の右に懸かっている板の表札は「橋本タクシー営業所」。

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