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【ある昼餉の記録】作って食う、これぞ一人飯の快楽

2020-12-11 11:29:17 | 写真とおしゃべり

 タイトル通りだ。自分で作って、自分で食う。作るも自由、食うも自由。誰にも指図されず、誰にも文句は言われない。これぞ食の快楽のひとつ。
 昼餉にダラダラ時間をとることはできない。どれもが、残り物や期限切れ近い在庫の処理をも兼ねた即席で、調理時間は15分以内を目安。

         
鶏唐揚蕎麦
 完全に昨夜の残り物の処理。野菜は青ネギだがやや少なくて頼りないので、白菜の葉を一枚使っている。
 出汁に唐揚げの味が移って面白い味わいだった。

         
和風焼き飯
 冷や飯の処理。具もありあわせのもの、おかずの残り物を細かく刻む。野菜が足りなければ、ピーマン、玉ネギなど、ひたすら細かく刻む。油はサラダオイル。刻んだものを炒めている間に、冷や飯をレンジで温める。それを炒めたものに合わせ、味付けは顆粒かつおだし、塩、コショウ、醤油少々。最後に刻んだ柚子の皮をやや多めに混ぜ合わせる。盛り付けた後、大葉の千切りを乗せて完成。
 味付けもひたすらあっさりめを目指す。

         
ラーメン(おでん出汁風味)
 おでんの出汁は、本題の出し汁の他に、入れた素材の味も加わって複雑な味わい。その濃厚さにちょっと手を加えてラーメンの出汁に。まずは辛さを調整し、パンチを出すため、胡椒、牡蠣油、タバスコなどを加える。
 具はありあわせで、この際はキャベツ、もやし、ボンレスハム、それに風邪予防で青ネギをどっさり。
 複雑怪奇で表現不能だが、うまかったことは間違いない。

         
焼きそば
 前にも書いたが、私の流儀はまずはそばのみを狐色がつくほどに炒めて、取り出しておく。そこで今度は野菜や肉切れなどの出番。高温でさっと炒める。油が回ったら、火を少し落としてそばを戻し入れる。素早く味付けをして完成。
 この方法のメリットは、そばがべとつかない、野菜はシャキッとした感触が残っているといった具合で、屋台の焼きそばとはまた変わった味わいになること。

         
あんかけ蕎麦
 残り物の鶏むね肉あっさりソティの処理で考えた。他の食材はニンジンと白菜のみ。白菜の白い部分は、ニンジン同様の千切り風に、青い部分は適当に。ニンジンは硬いから時差をもたせて火にかける。味付けはお好みで。
 あんかけにすることで冷めにくくなる。写真では見えないが、柚子をちらしたので風味がまして季節感がでた。

         
でたらめパスタ
 これも残り物の処理。今顔は昨夕餉の豚フィレ肉の一口ソティの処理。他に具はキャベツとピーマン。味付けはその折の気まま。今回はナポリタンとまでは行かないほどの少量のケチャップと薄口醤油少々。
 炒めるオリーブ油に、ニンニクと鷹の爪をしっかり効かせたあるのでペペロンチーノ風でもある。
 なお、料理番組などではパスタを湯がくのに大量の塩を用いるが、私はしない。これは、下味つけとアルデンテにするためだそうだが、その辺にはあまり気を使わない。
 かつて、アルデンテで有名というイタメシ屋で食べた麺の硬さとその後の腹痛に懲りたことがあるからだ。

《教訓》残り物をそのまま食べるのは味気ない。ジャンルなど気にしなくてなにかに転用したり、勝手にコラボをすると、新たな味わいが生まれ、残り物の処理という後ろ向きな発想から、新たな味へのチャレンジという気分が生まれる。
 食の楽しさは八十路に残された数少ない灯りのひとつ。

コメント
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