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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

師走のなんだかよくわからない日記

2011-12-07 01:26:09 | よしなしごと
 これは師走のある日の日記です。
 訳のわからないことを言っていますが、ようするに名古屋へ出かけ、映画を一本観てから都心部を歩き、ある集まりに出かけ、帰って寝たという単純な事実なのです。

       

       
 
 どんよりした冬空につかの間の光が差し込む
 あの雲はきっとゆうべの夢にでてきたやつだ
 その折私は悪態の限りをついてやったはずだ
 素知らぬ顔をしているのはたぶんそのせいだ

       
 
 映画館の白いスクリーンは未開の平原だ
 いろんなものがやってきてやがて消える
 消えるのとやって来るのが重なりあって
 虚妄にして強靭な万華鏡の舞を披露する

       
 
 師走の街では赤い色が増殖し続ける
 なんとかロースの赤いコスチューム
 テカテカとした紙の赤いラッピング
 まさにアカイアカイシワスシワスだ

           

                

 赤く染まらないままで佇む石の形がある
 実用性とは全く関係もなく彫られていて
 だからこそその存在感がみなぎっている
 無駄であることは素晴らしいことなのだ

       

 ひとにてらうわけでもなく赤いものもある
 たとえば都心の舗道の片隅の一握りの紅葉
 ちょっと立ち止まってみるのもいいだろう
 師走の街の喧騒がフェイドアウトする瞬間
 

コメント
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