これは師走のある日の日記です。
訳のわからないことを言っていますが、ようするに名古屋へ出かけ、映画を一本観てから都心部を歩き、ある集まりに出かけ、帰って寝たという単純な事実なのです。
どんよりした冬空につかの間の光が差し込む
あの雲はきっとゆうべの夢にでてきたやつだ
その折私は悪態の限りをついてやったはずだ
素知らぬ顔をしているのはたぶんそのせいだ
映画館の白いスクリーンは未開の平原だ
いろんなものがやってきてやがて消える
消えるのとやって来るのが重なりあって
虚妄にして強靭な万華鏡の舞を披露する
師走の街では赤い色が増殖し続ける
なんとかロースの赤いコスチューム
テカテカとした紙の赤いラッピング
まさにアカイアカイシワスシワスだ
赤く染まらないままで佇む石の形がある
実用性とは全く関係もなく彫られていて
だからこそその存在感がみなぎっている
無駄であることは素晴らしいことなのだ
ひとにてらうわけでもなく赤いものもある
たとえば都心の舗道の片隅の一握りの紅葉
ちょっと立ち止まってみるのもいいだろう
師走の街の喧騒がフェイドアウトする瞬間
訳のわからないことを言っていますが、ようするに名古屋へ出かけ、映画を一本観てから都心部を歩き、ある集まりに出かけ、帰って寝たという単純な事実なのです。
どんよりした冬空につかの間の光が差し込む
あの雲はきっとゆうべの夢にでてきたやつだ
その折私は悪態の限りをついてやったはずだ
素知らぬ顔をしているのはたぶんそのせいだ
映画館の白いスクリーンは未開の平原だ
いろんなものがやってきてやがて消える
消えるのとやって来るのが重なりあって
虚妄にして強靭な万華鏡の舞を披露する
師走の街では赤い色が増殖し続ける
なんとかロースの赤いコスチューム
テカテカとした紙の赤いラッピング
まさにアカイアカイシワスシワスだ
赤く染まらないままで佇む石の形がある
実用性とは全く関係もなく彫られていて
だからこそその存在感がみなぎっている
無駄であることは素晴らしいことなのだ
ひとにてらうわけでもなく赤いものもある
たとえば都心の舗道の片隅の一握りの紅葉
ちょっと立ち止まってみるのもいいだろう
師走の街の喧騒がフェイドアウトする瞬間