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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

サイレン銀座と空襲警報 そして

2011-08-06 02:17:23 | よしなしごと
 前回も書きましたように、私の住まいは市街地と田園が入り混じったようなところにあるのですが、にもかかわらず、毎日々々、緊急車両サイレンの音を聞かない日はありません。
 しかも一日に数回以上という日はざらなのです。

        
               消防署で一番小さい車両
 
  それは我が家のロケーションにあります。
 まず、500メートルほどのところに岐阜南消防署があります。
 消防自動車や救急車両が日によっては何度も出動します。

  更に300メートルほどのところには岐阜南警察署があります。
 ここからはパトカーの出動です。

  さらにさらにです。
 わが家からわずか50メートルのところに日本赤十字社の血液センターがあるのです。
 ここからは、手術などの際の緊急輸血用の血液運搬車がやはりサイレンと共に飛び出します。
 これらが24時間、のべつまくなしに起こるのです。

        
                 日赤血液センター

  一番驚くのはやはり血液センターのサイレンです。
 至近距離で突然鳴り始めるのですから、どこかから次第に近づくサイレントは全く違います。
 まあ、しかし、これらはすべて人命に関わるものですから苦情を言うべき筋合いはありません。
 (ただし、これらを騒音公害だとして訴えるなどの事例もあるそうです。)

        
                 緊急血液運搬車両

  腹立たしいのはさらに、さらに、さらにのサイレンです。
 まあこれもサイレンそのものの問題ではないのですが・・・。
 わが家から100メートルほど離れたところを国道21号線が走っているのですが、この時期、暴走族が出没するのです。
 その騒音と、追いかけるサイレン・・・。

  ときおり、パトカーに追われた一隊が私の家の前の片側一車線の道路へと入り込みます。
 その騒音とパトカーのけたたましいサイレン、そしてスピーカーからの制止の声。
 一度など、暴走族に爆竹様の花火を投げ込まれたことがあります。

        
            これって大鵬親方の寄贈なんでしょうね

  しかしです、これらのサイレンはまだまだ平和なものです。
 私やその上の年代の人は、まさに自分の命に関わるサイレンを聞いているのです。
 突然鳴り出す敵機来襲の警戒警報、防空頭巾を用意して防空壕へと避難します。
 やがてそれがせかせるような空襲警報に変わり、天が唸るようなB29編隊の飛行音が上空を覆い、焼夷弾が雨あられのように降り注ぐ、そんな状況が毎日、日本のどこかでが繰り返されたのです。
 そしてその頂点が今日8月6日の広島、そして9日の長崎への原爆投下でした。

  8月15日、敗戦が決定し、様々な感慨があったのでしょうが、「やれやれ、これでもうサイレンにせかされて防空壕に逃げこまなくてもいい」という思いがかなり大きかったと思います。
 それでもなお、しばらくは飛行機の音や工場のサイレンに思わずビクリとさせられたものです。

  サイレン銀座に住んで、様々なサイレン音を聞きながら、「平和とはサイレンを聞いても逃げなくていいことだ」と変に悟っている昨今の私なのです。

空襲警報のサイレン音を付しました。お聞き下さい。B29の映像付きです。

http://www.youtube.com/watch?v=9RRR_LWf1ZI

コメント (5)
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