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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

玉子発氷柱 【今年最初の川柳もどき】

2010-01-20 15:06:59 | 川柳日記
 「タマゴ」「持っ」て「次」に「ひらく」「発」見は「氷柱(つらら)」でした。
 上記の不可解な文章は、以下の句のお題を並べただけです。
 南野琴音! なんのことね!



         ポスト・フェストウム 祭の終わり

【タマゴ】
つるりんとして薄情なゆで玉子
玉子立つ 地球の丸さ際だてて
重み持つ かすかであるが受精卵

    
          行き止まりでしょうか、それとも

【持つ】
これもまた持ちものなのか影法師
決して旅立たないための荷物持つ
持って捨て捨てて持ってるジャグリング
聖俗をかけもっていて今は聖

    
           うすら灯り・ぼんやり灯り

【次】
空白の時間に次と書いてみる
この次はもうないと知る無言劇
次という時間に抜けるオフサイド

 
         並べられ、比較されてしまったものたち

【ひらく】
開いたり閉じたりできぬカレンダー
ひらいたらもうお終いになる自伝
どちらからひらいてみたらとべますか
おずおずとわたしをひらく背中から
これ以上ひらくところがない予感

 
            涙・・・のようなもの 痕跡

【発】
発芽するもの懐に旅に出る
発禁のリストに愛と書いてある
もう捨てる 発情しない愛なんて
発散と後悔いつも抱き合わせ
発想はいいですという褒め殺し

 
        ふたつある かんけいがある ものである

【氷柱(つらら)】
垂直に命滴り氷柱笑む
氷柱飼う 頑なな夢抱きながら
氷柱研ぐ 刺したいものもないままに 
氷柱からしたたり落ちる童歌

コメント (8)
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