ぼく つばくろう、つばめのこです。
え? おまえなんかしらないって? やだなぁ、もう。
ちゃんとこのまえのところをよんでよ、そのつづきなんだから
で、けつろんをいうと、ぼくはもういません。
いませんといっても、ふこうなめにあったのではないですよ。
ちゃんととびたったのです。
きょうだいもいっしょです。
ほら、ふたつとも、すはからっぽでしょう。
じつは、ぼくをしょうかいしてくれた六というおじさん、ぼくがまえに、すからおっこちたことをしっていたので、おおきくなっても、はねをいためていたりしたらとべないのではないかと、ないしん、しんぱいしていたんだって。
で、ぼくがすにいないもんだから、すこしさみしいおもいをしながらも、「ああ、よかった」ってむねをなでおろしていたようです。
ぼくはいま、おとなたちとおなじようにじょうずにとべるよう、また、じぶんでたべものがつかまえられるよう、ちかくの「きそがわ」あたりでとっくんのまっさいちゅです。
そして、もうすこしあつさがやわらいだころ、みなみじゅうじせいがかがやくほうへとたびだちます。
きけば、そっちのほうで、六のおじさんのおとうさんがせんしをしたのだそうです。
ぼくは、ぶじ、みなみへついたら、それらしいジャングルのうえをとびまわり、そこでなくなったひとたちに、にほんのことをはなしてやります。
ぼくにおうちをつくってくれたにんげんのこと、ぼくをしょうかいしてくれた六のおじさんのこと、そしてそれをよんでぼくをおうえんしてくれたたくさんのひとのこと。
前の記事の「くろあしまる」さんのコメントにもありましたが
それにしても、人間が作ってくれた僕のお家何から出来ているのだろう
みなさん ありがとう。
ぼく つばくろうは、みなさんのことをわすれません。
そしてまた、きっともどってきます。
らいねんのはる、あのあたりにおとなのつばめがいたら、ぶじせいちょうしたぼくだとおもってください。
さようなら、そしてありがとう。