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プチ蒙古旅行と映画

2006-10-18 17:58:55 | よしなしごと
 蒙古の草原へ小旅行をした・・・そんな気分である。

 第8回ぎふアジア映画祭で、蒙古映画『天空の草原のナンサ』が上演され、それに合わせて、蒙古の草原の暮らしを紹介する展示などを観てきたのである。


 
 草原の民が暮らすゲル。簡単に分解し、移動できるようになっている。



 ゲルの内部。正面に祭壇がある。
 




 色鮮やかなゲルの天井部分。




 
 代表的な蒙古の楽器、馬頭琴。チェロに似た音色がする。

     

 民族衣装の女性たち。


 映画は、実際の遊牧民一家がそのまま出演する素朴なものであったが、自然と人間、動物と人間とがまさに一体となって生活する「ひとの暮らし」の原点のようなものが描かれていて、歴史を越えた郷愁をそそる。

 しかし、その素朴な生活にも、近代化の波は確実に押し寄せ、都市への移住や、最後には選挙を怒号する車なども登場し、不定型な未来を暗示させる。

 やがて、こんな生活も、いわゆるグローバリズムの波に飲み込まれ、こうした遊牧民たちも、いわゆるプロレタリアートの一員として、近代産業の中へと糾合されてしまうのだろうか。

 映画『天空の草原のナンサ』は、ビャンバスレン・ダバー監督の作品で、この監督には、『らくだの涙』(2003年)という、ドキュメンタリータッチの作品もある(私はこれも観ています)。

 今回は、映画祭のための単独上映ですが、どこかで機会があったり、DVDなどがあったらご覧になって下さい。素朴ですがいい映画だと思いました。
コメント
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