蒙古の草原へ小旅行をした・・・そんな気分である。
第8回ぎふアジア映画祭で、蒙古映画『天空の草原のナンサ』が上演され、それに合わせて、蒙古の草原の暮らしを紹介する展示などを観てきたのである。
草原の民が暮らすゲル。簡単に分解し、移動できるようになっている。
ゲルの内部。正面に祭壇がある。
色鮮やかなゲルの天井部分。
代表的な蒙古の楽器、馬頭琴。チェロに似た音色がする。
民族衣装の女性たち。
映画は、実際の遊牧民一家がそのまま出演する素朴なものであったが、自然と人間、動物と人間とがまさに一体となって生活する「ひとの暮らし」の原点のようなものが描かれていて、歴史を越えた郷愁をそそる。
しかし、その素朴な生活にも、近代化の波は確実に押し寄せ、都市への移住や、最後には選挙を怒号する車なども登場し、不定型な未来を暗示させる。
やがて、こんな生活も、いわゆるグローバリズムの波に飲み込まれ、こうした遊牧民たちも、いわゆるプロレタリアートの一員として、近代産業の中へと糾合されてしまうのだろうか。
映画『天空の草原のナンサ』は、ビャンバスレン・ダバー監督の作品で、この監督には、『らくだの涙』(2003年)という、ドキュメンタリータッチの作品もある(私はこれも観ています)。
今回は、映画祭のための単独上映ですが、どこかで機会があったり、DVDなどがあったらご覧になって下さい。素朴ですがいい映画だと思いました。
第8回ぎふアジア映画祭で、蒙古映画『天空の草原のナンサ』が上演され、それに合わせて、蒙古の草原の暮らしを紹介する展示などを観てきたのである。
草原の民が暮らすゲル。簡単に分解し、移動できるようになっている。
ゲルの内部。正面に祭壇がある。
色鮮やかなゲルの天井部分。
代表的な蒙古の楽器、馬頭琴。チェロに似た音色がする。
民族衣装の女性たち。
映画は、実際の遊牧民一家がそのまま出演する素朴なものであったが、自然と人間、動物と人間とがまさに一体となって生活する「ひとの暮らし」の原点のようなものが描かれていて、歴史を越えた郷愁をそそる。
しかし、その素朴な生活にも、近代化の波は確実に押し寄せ、都市への移住や、最後には選挙を怒号する車なども登場し、不定型な未来を暗示させる。
やがて、こんな生活も、いわゆるグローバリズムの波に飲み込まれ、こうした遊牧民たちも、いわゆるプロレタリアートの一員として、近代産業の中へと糾合されてしまうのだろうか。
映画『天空の草原のナンサ』は、ビャンバスレン・ダバー監督の作品で、この監督には、『らくだの涙』(2003年)という、ドキュメンタリータッチの作品もある(私はこれも観ています)。
今回は、映画祭のための単独上映ですが、どこかで機会があったり、DVDなどがあったらご覧になって下さい。素朴ですがいい映画だと思いました。