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今日はなにいろ?

ファーゴ season1 その2

2016-06-15 12:24:17 | テレビ
レスターを演じた俳優、マーティン・フリーマンさんは、大好きな俳優なので、彼が悪人でもレスター目線で見てしまいます。
もし、違う人が演じたら「とっとと捕まれよ、悪人!」とテレビの前で地団駄踏んでいたかもしれないけど、マーティンさんなので「へー、うまくやったね」と思ってしまいました。
病院を抜け出したレスターは自宅に戻り、殺害に使ったハンマーと妻の下着と写真をある人物の所へ持っていきます。
その人物を真犯人に仕立て上げるためですね。
良く思いついたものです。
彼の狙いはうまくいき、遂にレスターは妻殺しの犯人から除外されるのです。


1年後
レスターは保険会社のパーティで表彰されてます。
なんと、成績ナンバーワンになったとか。かつての冴えないレスターとは大違い。
大勢の前でのスピーチも堂々たるものです。
表情も態度も男前です。(この辺の演技、さすがです)
妻に感謝を、と言うレスター。再婚していたんですね。
ホテルのバーで、レスターはローンを見かけます。
風貌は一年前と少し違ってますが、ローンに違いない。
「早く逃げてー」と思いつつ見ていたら。

なーんと、レスター自分からローンに近づいていきます。
おいおい、なぜ自分から虎に近づく羊のような真似をするんだよ。
ローンは「人違いだ」と言いますが、レスターはエレベーターの中まで追いかけてきます。
案の定、悲劇が起きます。
逃げ出すレスター。

ホテルの殺人事件でレスターが目撃者であると連絡を受けたモリー。
彼女はおめでたです。しかも臨月ですねー、もうすぐ生まれそう。
夫はあのガスです。
ガスは霧が深い現場で間違ってモリーを撃ってしまいました。
それでも急所は外れていて、モリーはすぐに現場復帰出来ましたが、ガスは警察を辞めていました。
警官を撃ったことで審問会にかけられ、辞任したんでしょうね。もともと郵便局員になりたかったと言ってましたが、その希望通り今は郵便局員。
娘とモリーと三人で幸せそうに暮らしてます。

さて、連絡を受けたモリーはレスターの所へ駆けつけます。
レスターは表彰式のあったラスベガスから急いで戻ってきていました。
モリーからいろいろ尋ねられますが、殺人事件など知らないと突っぱねます。

急きょ、旅立つことにしたレスター。
事務所に立ち寄ろうとしますが、そこにローンが張っていることに気づきました。
妻に自分のコートを着せて事務所に行くように頼みます。
小柄なレスターですから、見分けがつかなかったのか、ローンはためらうことなく頭を撃ちぬきます。
これ、計算でそうしたんですか?レスター。本当にあんた、クズ男だねえ。でもマーティンさんだからなあ。

モリーはレスターを罠に、ローンをおびき寄せようと画策します。
レスターは自宅に戻され、FBIが見張りに付きます。
が、何枚も上手のローンは、簡単にFBI捜査官を倒してしまい、レスターの家に忍び込みます。
ああ、これでレスターもおしまいね。
と思って見ていたら。
うーん、レスター。あんた、ほんと凄いよ。
ローンの上を行くんだから。

命からがら自分のアジトに逃げ帰ったローン。
足に大けがを負ってます。
その彼に忍び寄る影。
なんと、ガスです。
彼はローンの車を見つけ、そのアジトに身を潜めていたんですね。
銃を向けるガス。
大丈夫かなあ、気弱なガス。
ローンを前に、脅しに屈した過去があるガス。
でも、今はもう違います。娘だけじゃなく、妻も、そして新しい子供も間もなく家族になるんですから。

駆けつけたモリーにガスはトランクをしめします。
中に入っていたたくさんのテープ。その中から「レスター」と言うラベルの張ったテープを見つけ出したモリー。
そこに録音されていたのは「妻をハンマーで殴り殺してしまった、どうしたらいい」と懇願するレスターの声でした。

逃亡したレスターをたくさんの警官が追ってます。
「薄氷注意」と書かれた看板を走り出すレスター。
警官はもう追っては来ません。が、その時氷の割れる音が響き渡ります。

まとめ
豪華な出演陣でした。
気弱な男、中盤からは人が変わったようにずるく、うまく立ち回る男を演じたのはマーティン・フリーマン。
凶悪で不気味で、物凄く怖い男を演じたビリー・ボブ・ソーントン。
弱気な警官はトム・ハンクスの息子、コリン・ハンクス。

何と言っても注目はマーティン・フリーマン。
本当にすごく情けない役なんですよね。
男らしくない、優柔不断。奥さんにあんなになじられるのも仕方ないのかなあ(まあ、奥さんも酷いけどね)
けれど、あの病院を抜け出したあたりから別人のようになっている。
表情すら違う。
演技が素晴らしいですね、マーティンさん。

ビリー・ボブ・ソーントンはこう言う役、はまってますね。
穏やかな表情でむごいことを平気でする。

舞台になったミネソタ州のベミジーの警察ってなんて情けないんだろう。いや、FBI捜査官だって、目の間でドンパチやっているのに全然気が付かない。
こんなへぼい警察なら犯罪者は楽だろうなあ。
しかも実話だって書いてあるし…。
と、思ったら、全然実話じゃないんですね。
「実話」と言うのも映画の中の演出ってことですか、やられました。

雪の中に埋められていた大金、あれって映画版でブシェミさんが埋めていた大金と繋がっているんでしょうか。
今回も埋めたままだから、また何かに繋がるのかも。

映画版「ファーゴ」とは全然違っていたけど、雰囲気は似ていて、楽しめました。




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