バイオの故里から

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小脳プルキンエ細胞におけるGABA応答制御の分子機構

2007年08月12日 | 細胞と再生医療
報告名称 小脳プルキンエ細胞におけるGABA応答制御の分子機構
研究者 平野 丈夫
 所属: 京都大学大学院理学研究科

研究実施機関 京都大学大学院理学研究科

報告概要 小脳皮質プルキンエ細胞でみられるシナプス可塑性として,興奮性シナプスでの長期抑圧と抑制性シナプスにおけるGABA応答の脱分極依存性増強が知られており,両者は運動学習に寄与すると推測されている。後者は脱分極によるカルシウムイオン流入により,カルモジュリン依存性キナーゼが活性化され,その結果イオンチャネル内在型GABA(A)受容体応答が増大する現象と考えられている。私たちは,プルキンエ細胞脱分極時にシナプス前ニューロンを活性化すると,このGABA応答の増強が抑えられることを見い出し,その分子機構を解析した。その結果,シナプス前ニューロンからGABAが放出されると,代謝型GABA(B)受容体が活性化され,その結果Gi蛋白が活性化されて細胞内cAMP濃度が低下し,それによりAキナーゼの活性が減少することによって,GABA(A)応答の脱分極依存性増強が抑えられることが明らかになった。 J-Store >> 研究報告コード R013000157


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