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慶大、脱細胞化組織をラットの子宮で作製-移植で欠損部位の治療に成功

2014年07月18日 | 細胞と再生医療
 慶応義塾大学医学部の丸山哲夫専任講師と宮崎薫助教らのグループは、ラットの子宮で脱細胞化組織を作製し、子宮が部分的に欠損したラットに同組織を移植することで欠損部を治療することに成功した。子宮欠損などで不妊の患者に対し、脱細胞化組織を使って欠損部位を再生させるような新たな治療法の開発に結びつくと期待される。

 脱細胞化組織は臓器などの組織から細胞のみを取り除き、血管構造などを保持した細胞外基質を残したもの。皮膚や血管の脱細胞化組織は製品化も進んでいるが、子宮での作製は初めてという。
 グループはラットの子宮を大血管と一緒に摘出し、界面活性剤で洗浄することによって脱細胞化組織を作製した。子宮の一部が欠損したモデルラットを作り、脱細胞化組織を欠損部にかぶせる治療を行った。すると、治療しなかったラットに比べて欠損部の再生が促進し、妊娠する能力も高まることを確認した。日刊工業新聞 2014年07月18日


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