今日、“出羽の大庄屋”の屋敷内で昭和の暮らしに関する古い映画の上映会があるというので、でかけてみた。2年半ぶりの訪問である。
映画上映は土蔵の中で行われ、国史を学ぶ学生たちと教授も多数鑑賞していた。その中に『今どきの嫁さん』という昭和31年製作のモノクロ映画があり、月山がよく見える寒河江近郊の農家に嫁いだ女性の人間関係の苦労を描いた内容で、わずか50年前の農村の情景と人々の服装、慣習はまことに日本文化そのものであり、まさに隔世の感がした。
ここ中山町岡地区とは最上川を挟んで目と鼻の先と思われる。
それらの農家の嫁さんたちが血と汗にまみれて改革を目指した農村も現代では専業農家がごく少数となり、農業離れが加速化している。
今日訪れた豪農屋敷もむろん農業収入で維持されているわけではない。
半ば観光化により歴史遺産としての地区民の意識が覚醒し、ボランティア的奉仕により辛うじて維持されている。
山形映画祭は既に終了したが、この大庄屋屋敷でも映画祭関係者と出逢った。
もっとも映画祭出版物翻訳スタッフの米人青年を引率しての訪問であった。
※ 写真は映画会場の屋敷の近隣の街路 豪農屋敷が数軒隣接
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