山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

オバケと大自然は仲良し?! 山麓の旧分校校舎

2006-07-16 02:28:09 | 建物
 ここは山形市から少し離れて遠き朝日連峰近くにある旧三中分校。
 ここは今、東北芸術工科大学の大学院生の妖怪画が展示されているらしい。ただし16日までというから、今日で終了ということになる。
 私もここには数年前グループで見学会に訪れたことがある。
 大自然に囲まれた中で長年月地域の教育と文化の拠点として役割を果たしてきた温もりが存分に感じられる建物である。
 展示会が開かれているということは今も建物として健在であることがわかり、安堵している。この建物は構造もすぐれ、意匠もユニークで、この地域ばかりでなく、山形県全体にとっても宝として保存されんことを望む。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑張れ! 街の大先輩 (5) 耐火店舗

2006-07-15 07:43:29 | 建物

   
         
旧国道13号(現112号)のホテルキャッスル以南の沿道に写真のような現代型耐火店舗が点在している。「現代型」とはいっても、既に数十年にはなろうと思われるレトロな雰囲気があり、昔は幹線道路沿線の店舗として繁栄していたであろうが、現在は人通りも少なく、少し淋しい感じがただよう。
 それでも端整で落ち着きのある外観は見た目に心地良い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑張れ! 街の大先輩 (4) 公衆浴場

2006-07-14 13:45:52 | 建物
 かつては街なかのどこにでも見られた高い煙突と暖簾のついた建物は今は本当に数少なくなってしまった。
 この浴場も裏通りに面しており、すぐ近所というわけではないので、しばらくその道を通らないと現在も「現役」のままなのか、それどころか建物自体までが消滅してしまっているのかすら分からなくなる。それほどまでに昨今は古い建物をめぐる状況は目まぐるしい。
 この写真は一年以上以前の撮影であり、昨年の秋には健在であり、「現役」であったことが確認できているが、それ以降はこの小道を通っていないから現在の状況がわからない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑張れ! 街の大先輩 (3) ガラス窓のメロディー

2006-07-12 06:59:25 | 建物
  今は県道であるこの店舗?の前の大通りもまもなく拡幅の準備が始まるようだ。県も市も予算不足が深刻なため、一気に拡幅工事が進むことは現在では考えにくいが、ともかくこの建物もいずれは解体の運命にある。
 このかつては何かの店舗であった建物も見た目に美しい。手作業によると思われるガラス窓を眺めていると何かの音楽が聴こえてくるように感じるからである。
 現在のアルミサッシの窓は頑丈で隙間風を防ぐが、たいていは建造物の意匠を殺風景にしている。何の詩情も感じさせない。これに対し手作業による窓は風が当たってガラスが揺れる時、音楽を奏でるのである。















コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑張れ! 街の大先輩 (2) 旧医院or医師住居?

2006-07-11 07:26:29 | 建物

 ほぼ中心市街地にたたずむ堅固なコンクリート造りの建物で竣工時は超モダン建築として人目をひいていたに違いがないが、今ではすっかり歴史を感じさせる風格を有している。
 現在はどうも空き家同然みたいだが、以前は医院または医師の住宅であったことは確かである。これだけがっしりした感じの建物は現代建築にもなかなか見られないが、意匠的にもきわめて個性的であり、やはり「地域の宝」といえよう。
 (所在地等はあえて具体的には記さないでおります。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅花の里高瀬の今

2006-07-10 04:21:31 | 郷土史

  ↑ このアニメ映画の舞台の「高瀬駅」も既に改築

 ↑ この辺りもアニメ映画に出てきた風景(30年昔) いまはビニールハウスと看板だらけ 左は寺院への入口 歴史を感じさせるたたずまい

 ↑ もう少し頑張って山道を登るとすっかり山村風景 約800年昔、一向上人という念仏の高僧がここを下って山形盆地に念仏を広めた(ここから更に奥の高沢という集落に彼が開いた寺と彼が植えた開山杉という天然記念物の杉の巨木がある)

 ↑ これが紅花畑 山の向こうは天童市と山寺の方面

 ↑ 歴史と紅花の里にも現代型住宅の建設が進む

※なお参考までに関連ホームページをご覧ください
http://www2.gol.com/users/kamitaku/takase.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鎮守の森は残った・・・紅花の里、高瀬地区

2006-07-09 09:01:45 | 郷土史
 昨日と今日、この地区は「紅花まつり」で混んでいることであろう。
 だが、スーパー農道が開通した現在でも一応は閑静な農村地域であり、以前はもっと静かな山里であった。その姿を30年ほど以前の写真も加えて今日と明日の2回紹介したい。

 ↑ 宮崎駿氏制作、高畑勲氏監督のアニメ映画『おもひでぽろぽろ』のスチール画(1991年) 真ん中の樹林が下の2枚の神社の樹林(鎮守の森)と思われる。

 ↑ 約30年以前の鎮守の森。左の方の集落にはまだ茅葺き農家が多い。

 ↑ 現在の同所の景観。集落の住宅はほとんど改築され、茅葺き農家は見い出すのが困難。神社と集落の間にはスーパー農道が貫通したが、この樹林は守られた。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七夕に咲き誇る紅(くれない)の花

2006-07-08 07:01:10 | 風景
 花の山形は桜の季節だけではない。
 民謡『花笠音頭』の冒頭で唄われる「花の山形・・・」の「花」とは県の花である紅花(べにばな)のことだとも言われているので、梅雨のさ中の7月前半こそ「花の山形」の盛りなのかもしれない。
 おかげで今週は大忙しで、まさに東奔西走ならぬ西奔東走で、月曜日は西のアジサイ参道へ、七夕の7日には東の高瀬地区へとかけつけ、紅花撮影のため自転車のペダルを漕いだ。
 3月には「お雛様めぐり」をやった(3月30日の記事参照)が、山形盆地の豪商豪農に伝わる古式の雛人形と紅花とは不可分の関係にある。
 山形の紅花の行く末は京の女性たちの唇を彩ったり衣装の染料となり、紅花商人たちは北前船で京から雛人形を山形盆地まで運んだ。

芭蕉の句として、次の2首が知られている。
   行くすえは 誰肌ふれん 紅の花
     まゆはきを 俤にして紅粉の花

 昔は山形盆地一帯で紅花が栽培されていたが、現在はわずかとなり、ここ山形市の高瀬地区など県内でも数箇所だけである。
 8日、9日と「紅花まつり」が開かれるが、人出の少ない昨日を選んで出かけた。(自転車で高瀬小付近まで45分)

 ↑ 信仰の石碑群が高瀬地区の歴史を語ってくれる。でも、道路の照明灯などはいかにも現代的。
   ↓ これが紅花。花の時は真紅ではなく、黄色系。



 ↑ 高地の紅花畑では開花がかなり遅い。背後の岩は熊戸岩。小学校前からここまで自転車を牽いてさらに45分。
   ↓ 同じ高瀬地区でも低地に広がる紅花畑


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑張れ!街の大先輩 (1) 何だろう、この洋館?

2006-07-07 06:40:26 | 建物
    
 現存する建物ではあるが、空き家なのか、何に使用されているかも分からなくなっているが、長年山形の街を見つめてきた建物をシリーズで取り上げることにしました。 

 この辺りは昔、四日町と言われていた所だが、大通りを挟んで左右が別々の町名になってしまっており、この洋館があるこちら側は現在「相生町」に属している。
 この洋館は以前は医院であったが、現在は使われていないようであり、通りからはだいぶ奥まった所にあるが、それでも昔はかなり人目についた建物であったようだ。
 今でも街行く人々に興味を呼び起こす建物である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジサイ参道をあとにして

2006-07-06 06:50:22 | 風景
 文殊菩薩に供えられたアジサイ群を存分に観賞して山から下りたあとで、ここの近くの農村風景を愛でながら自宅のある中心市街への帰路についた。
 しばらくぶりのこの辺りもまだまだ自慢に値する景観をふんだんに残していた。

 ↑ アジサイ参道を離れてふたたび小さな丘陵をまたいだ所に竜宮城のような禅寺が堂々とした姿で待ち構えていた。この寺が開かれる以前はやはり在地土豪の城郭があった所のようだ。この竜宮城の“乙姫様”もきっと堂々たる体躯に違いない。
   ↓ この寺は緑の絨毯越しに眺めてもやはり風格のある眺望である。まだ夕方にはなっていなかったが、もし夕焼け空だったら、「夕焼けこやけで・・・」の童謡のイメージとぴったりの景観だ。「お手手つないで」農作業から帰る老夫婦の姿も見える。(この童謡のふるさとは八王子らしい・・・。)


      
 ↑ 竜宮城の禅寺から西に下った所にある旧村木沢村の中心街路。生垣が多く、閑静で心が洗われるような農村型街路景観である。
   ↓ 我が家でもいまいち容色が優れないアジサイが帰宅を出迎えてくれた。だが、2日後の昨日にはうっすらとピンク色へと色づいていた。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする