いきなり、海外のどこかの地名のようなカタカナ表記が標題に現れたのは如何に?
小寒く澱んだ天候の中、かつて河川の舟運で大いに栄えた左沢にでかけた。
でも、JR左沢線の発着地である左沢駅を降り立つや、古(いにしえ)の繁栄はいずこに?と涙が出るほどまでに駅前の街路は人通りはむろんクルマの通行すらわずかで、駅前の小さな老舗は閉鎖され、近年まで駅前にあったMaxVallueやコンビニまで撤退し、その跡地利用の貸し駐車すらわずかというような衰退ぶりである。
それでも左沢は今なお二つの点できわめて個性的で、訪れる者はこの二つを忘れることはない。でも、これだけではあまりにも淋しい。
一つは「左沢」という地名の呼び方であり、「アテラザワ」と呼ぶ。
さらに個人流に訛るとアッテラザーワとなり、だから一層アイヌ語風地名らしくなる。
どうしてそのように呼ばれるようになったかについては色んな説があり、駅舎の外壁にも説明版があるが、この紹介は今回はやらない。
もう一つは、ローカル線の中のローカル線ともいうべき左沢線の発着駅でもある点である。
駅前の街の侘しさはともかく、かつての街の繁栄を支えた最上川の流れと景観は以前と変わりがなかった。以下に上の写真の説明を記した。
◆写真説明 (1)古い橋の中ほどから川と河岸を望む(2)この辺りがいにしへ(古)の船着場 舟荷役や商人らをオネエサンたちも待ち構えていたのだろうか(3)みごとな三連アーチ(4)少し上流にあるやな場