現在、外観と内部の一階・地階部分のリニューアル工事がおおよそ完了した山形市立第一小学校の旧校舎の利活用について検討が進められているが、当ブログでは3年前でも内部の模様を紹介しているので、その時の写真の一部と本文を再度掲載したい。
つい先日、登録文化財である山形市立第一小学校旧校舎の見学会と歴史的建造物の保存に関する講演会が同校内で行われた。
関東大震災の後、防火防災に優れた堅固な校舎の建造が全国で相次いだが、現存するものは既に稀となり、それゆえ貴重な昭和初期(昭和2年建造)の鉄筋コンクリート造りの校舎として市でも保存の意向を表明したが、活用策はまだ固まっていない。
講師(文化庁出身の大学教授)はこの旧校舎について、天井も高く小学校というよりは高校の校舎みたいだと述べていたが、私にはそれ以上に軍の司令部のような重厚さが感じられた。
また講師は、欧州と比べて日本に街なかの歴史建造物が少ないのは木造が多いからと考えられているが、それは大きな誤りで、欧州でも木造の歴史的建造物は数多く保存されていると述べておられた。
さらに場所を変えての懇親会で、地中の埋設物(ありふれた土器の破片でも埋蔵文化財と言われている)の発掘に力を入れる以上に、日常的に市民の身近で目に触れる地上の歴史的建造物の価値を再評価して保存に力を入れるべき時代ではないかと語られていた。
※ 外観(旧校舎正面)の写真は「城下町やまがた探険地図」(←クリック)を参照
つい先日、登録文化財である山形市立第一小学校旧校舎の見学会と歴史的建造物の保存に関する講演会が同校内で行われた。
関東大震災の後、防火防災に優れた堅固な校舎の建造が全国で相次いだが、現存するものは既に稀となり、それゆえ貴重な昭和初期(昭和2年建造)の鉄筋コンクリート造りの校舎として市でも保存の意向を表明したが、活用策はまだ固まっていない。
講師(文化庁出身の大学教授)はこの旧校舎について、天井も高く小学校というよりは高校の校舎みたいだと述べていたが、私にはそれ以上に軍の司令部のような重厚さが感じられた。
また講師は、欧州と比べて日本に街なかの歴史建造物が少ないのは木造が多いからと考えられているが、それは大きな誤りで、欧州でも木造の歴史的建造物は数多く保存されていると述べておられた。
さらに場所を変えての懇親会で、地中の埋設物(ありふれた土器の破片でも埋蔵文化財と言われている)の発掘に力を入れる以上に、日常的に市民の身近で目に触れる地上の歴史的建造物の価値を再評価して保存に力を入れるべき時代ではないかと語られていた。
※ 外観(旧校舎正面)の写真は「城下町やまがた探険地図」(←クリック)を参照