4月25日 東萩駅から山陰本線に乗り込んで長門市に向かったが、「本線」なのにたったの一両。確かに人口希薄地ではあるが、天下の歴史観光都市の表玄関に発着する鉄道ならば、もっと乗降する観光客が多くて然るべきなのだが、東萩駅の内外閑散ぶりも津和野と同様に意外であった。つまり、萩への通勤者も観光客もあまり鉄道を利用しないということなのだろう。これが地球温暖化を主たるテーマとした洞爺湖サミットの開催国の現実である。マイカーやレンタカー利用の観光の隆盛は洞爺湖サミットの精神に反する。
さて、小難しい説教はひとまず置いて、天才詩人金子みすずの生誕地である長門市仙崎の写真説明に写ろう。
①萩から長門市までの鉄道からは美しい日本海と沿岸の風景が眺められた ②中国地方には山間部も海沿いも赤茶色の瓦屋根の民家が多い ③長門市仙崎の中心街路 ④と⑤金子みすずの生家 金子文英堂という書店であった この裏に近代的な記念館が建っている ⑥仙崎に残る町屋風の民家 ⑦金子みすず、少女時代のおしん ⑧みすずが愛したすぐ近くの青海島 捕鯨の島で、仙崎も捕鯨で栄えた ⑨仙崎の猫の頭の中は詩歌でいっぱい? 鯨の肉を探している? →クリックで写真拡大
※ おしんを演じた女優の小林綾子さんも早、三十半ば。約10年前、山形市民会館で金子みすずの詩を彼女が朗読し、中田喜直氏が作曲したのを山形在住の歌手、松倉とし子さんが唄う会が開かれた。終了後の小林綾子さんを囲む会で私は彼女とほんの少しだけ言葉を交わすことができた。仙崎の金子みすず記念館の販売コーナーで、彼女と松倉さんのCD(写真)を見い出して、山形でのみすずの会を思い出した。なお、松倉さんの家は私の家から徒歩で6分くらいの所であるが、彼女のCDはかなり売れているそうである。