山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

葉隠れ男児が甲子園でがばい快挙

2007-08-23 22:11:58 | Weblog
 佐賀市を訪れたのは今年の3月であったが、県庁所在都市ながら静かという以上に何とも寂しい街というのが印象であった。
 わが山形市もすぐ近くに百万都市仙台市から経済的に呑み込まれている感が強いが、それ以上に佐賀市は福岡市との関係で衰退が著しく街の活気が失われたといえる。
 その佐賀市が昨日大いに湧き、市民の興奮はしばらく続きそうである。
 甲子園でほぼ無名の佐賀北高が優勝したからであるが、公立校の進学校で、しかも練習環境も著しく恵まれない高校が優勝したという点でもきわめて意義深い。
 佐賀の鍋島藩士、山元常朝による『葉隠』には「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」とあるが、西行法師が「葉隠れに散りとどまれる花のみぞ、しのびし人に逢う心地する」と詠んだように、地味ながら忍耐をもって野球の基礎に徹し栄冠に辿り着いたたのが彼らであった。
 まさに文字通り『葉隠』の佐賀男児らしく、軽々しく死(敗北)を急ぐことなく、死力を尽くして試合に臨み、スポーツマン(武士)としての義を尽くした。
 また、奇跡の逆転満塁ホームランを放ったのが副島という選手だが、佐賀の歴史を飾るという点で元佐賀藩士で明治政府の元勲の副島種臣と並ぶようになるのかもしれない。

※ 球児たちの写真は佐賀新聞のHP(←クリック)より
※ 3月22日と3月23日の記事は佐賀市を訪れた時のものです。
  http://blog.goo.ne.jp/rekishi-huukei/d/20070322
  http://blog.goo.ne.jp/rekishi-huukei/d/20070323
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