深夜1時のルームサービス。
さすがにリッツ・カールトン、サンドイッチが2700円だ。
注文してから15分後、ドアをノックして入ってきたクラーク・・・若い。
持参したテーブルにテーブルクロスを敷き、その上に注文した食事と飲み物を並べ始める。
一度は一般企業に入社するものの、ホテル業務を志し、会社を辞めて専門学校に入りなおす。
晴れてリッツに採用が決まり、今年の4月から働き始めたばかり。
「採用が決まってから、成績証明書を送るように指示がありました」・・・!!!
「それって、成績は一切関係ないってことですよね」
「ええ、全ては面接にかかっていると思います」
チェックインの段階で採用に関して質問したい由は伝えてあった。
フロントからの電話で、人事担当者が休日の間は不在ということで、後日俺の携帯に連絡するとの連絡があった。
ただ、分かる範囲でということでいくつか質問する。
そこでの会話でも、面接重視のことは聞いていた。
語学に関しては、「できれば話せるほうが望ましい」とのこと。
ただ、リッツ・カールトンのHPのなかではマネージャーを目指すにはTOEICが700点以上とある。
「英語が話せないスタッフもいますが、それなりの勤務についております。ですから、語学云々ができるできないというよりは、やはり面接の出来にかかっていると思います」
俺が泊まった20日は休日。
結婚式が13件催されていた・・・13件!
「結婚式のブライダル・プランナーなどのスタッフは外注ですか」
「いえ、全て当方のスタッフが担当しております」
「ホテルを始めたのが1997年、それらのスタッフは生え抜きですか」
「いえ、スタッフの要としてはブライダル業界からの転職者がおります。それと新卒採用で入社したスタッフがその下で研鑽に努めています」
竜太(18期生・浪人)の顔を思い浮かべた。
今春の塾への密航時、将来の夢としてブライダル・プランナーを掲げていた。
遠くブラジルからの香介の書き込み。
過酷な勤務に加えて安月給・・・。
確かに俺もよく耳にしたことだ。
フロントにぶつけた質問のなか、給料に関しては具体的な額についての言及を避けたが、以下のコメントを引き出す。
「確かに過酷と言われればそうとも言えるかもしれませんが、同窓会などで年収の話になった時には、かなりいいお給料を頂いているんだなと驚いた経験はあります」
ちなみに、女性のホテリエのコメントである。
去年までは通年採用だったリッツ・カールトン。
今年から年次採用に変更。
HP上では今年度の採用を締め切ったとある。
連休明けには人事担当から連絡を頂くはず。
まだまだ聞きたいことは山ほどある。
クリックのほう、何卒お願いします。