昨夜、春華を伊勢の家まで送って塾に戻るとアキラがテレビをつけている。
NHKで深夜1時からやっている相撲のダイジェスト版。
塾関係者では甚ちゃんとアキラが相撲ファン。
二敗で4人が並んだ混戦状態だとか。
あげく、アキラの親父からアキラにメール・・・優勝力士の賭けをしよまいか。
選択肢は2つ。
白鵬が勝ったら千円、それ以外の力士が買ったら一万円・・・。
テレビ画像を熱心に眺めながら考え込んでいるアキラである。
今日は11月22日・・・「いい夫婦」の日。
森下からは今週末が京都の紅葉の身ごろとの情報を得ていた。
ゆえに奥さんに京都までのドライブを伝えると「今日はテニスなの」とすげない返事。
慣れないことはするものではない。
テニスは午前中なので、午後から2人で観たいと言ってた『象のせなか』を行こうかと目論む。
しかし津のワーナー・マイケル・シネマ、ネットで調べると午前に1度だけの上映。
それも上映期間は今日まで・・・。
捨てたドラがすかさずかぶった・・・ついてない時はこんなもんだろう。
亜里の実力試験の結果が返却される・・・14位。
前回の試験でこの順位、そして今回は一桁・・・との目論見、少々ずれた。
夏休み以降、確かに英語の精度が高まりつつある。
その英語の完成度が、亜里の学年順位を押し上げてきたわけだ。
しかし、もう一歩だ。
燃え尽き症候群に陥りやすい学年順位1位なんぞに俺は一切こだわらない。
一桁に入って津高に進学・・・狙いはピンポイント、一橋大学。
そして今年度の最大の危険牌、郁もまた返却・・・80位。
学年は全部で160人、ちょうど真ん中か。
「前よりも7番上がった!」とのん気に喜んでいやがる。
すかさず郁を叱咤、「はよ、後期中間の勉強せえや」
沙耶加(皇學館大学2年)がやって来る。
さあて、今日は誰を沙耶加にぶつけるか・・・郁しかいない。
数学をマンツーマンでしごいてもらおう。
午後8時、和輝(久居農林2年)が姿を見せる。
ピンチ! 風邪ぎみのアキラはまだ真ん中の部屋で眠っている。