らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

返せ!「北方領土」

2023-02-07 | 時事

今日2月7日は「北方領土の日」です。
「北方領土の日」とは、「北方領土(択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島)」問題に対する国民の関心と理解を深め、全国的な北方領土返還要求運動の一層の推進を図ることを趣旨として、1981年(昭和56年)1月6日の閣議で、2月7日を「北方領土の日」とすることを決定したものです。

「2月7日の由来」
安政元年(1855年)2月7日(旧暦では安政元年12月21日)は伊豆の下田で日魯通好条約が締結され、択捉(えとろふ)島とウルップ島の間に国境を定め、択捉島以南の北方4島が我が国の領土として国際的にも明らかにされた歴史的な意義を持つ日であり、平和的な話し合いの中で領土の返還を求める「北方領土返還要求運動」推進の目的に最も合った日として設けられたものです。



「北方領土問題」

(1)日本はロシアより早く、北方四島(択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島)の存在を知り、多くの日本人がこの地域に渡航するとともに、徐々にこれらの島々の統治を確立しました。
それ以前も、ロシアの勢力がウルップ島より南にまで及んだことは一度もありませんでした。
択捉島とウルップ島の間の国境を確認した後も、北方四島が外国の領土となったことはありません。

(2)しかし、第二次大戦末期の1945年8月9日、ソ連は、当時まだ有効であった日ソ中立条約に違反して対日参戦し、8月14日に日本がポツダム宣言を受諾した後の同年8月28日から9月5日までの間に北方四島のすべてを占領してしまいました。
当時四島にはソ連人は一人もおらず、日本人は四島全体で約1万7千人が住んでいましたが、ソ連は1946年に四島を一方的に自国領に「編入」し、1948年までに全ての日本人を強制退去させました。

このように、ソ連(現ロシア)は日本がポツダム宣言の受諾を決定した後の1945年8月28日から9月5日にかけてソ連軍が北方領土に上陸して占領したものであり、現在に至るまでソ連から継承したロシアが実効支配をして領有状態にあるため、日本が領有権を主張しているものです。

「返還意思のないプーチン大統領」
現在、ロシアは独立した主権国家のウクライナに軍事侵攻しており、そこで制圧した地域を一方的に自国領に「編入」して領有を主張しています。
このことを北方領土に当てはめると、ロシアが国際法に反して一度領有した地域を話し合いで手放すことは到底考えられず、北方領土の解決は極めて難しい問題であると認識できます。
安倍前総理がプーチン大統領と27回も会談しましたが、これは日本からの経済援助を引き出すためにこの問題をカードに使ったただけであり、返還については「毛頭考えていなかった」ということに他なりません。
30数年前のゴルバチョフソ連大統領、エリツィンロシア大統領の頃に解決しておくべき問題でした。


恵方の由来

2023-02-05 | 情報

一昨日の節分では南南東を向いて恵方巻きを食べられたことと思います。
今では全国的にお馴染になった節分の恵方巻ですが、でも、「恵方」って、一体何なのでしょうか?
そして恵方の方角はいくつあるのでしょうか?



「恵方とは」
「恵方」とは、「陰陽道(おんみょうどう=古代中国の陰陽五行説に基づいて天文・暦学・易を説明する学問)」において、その年の干支によって定められた最もよいとされる方角のことで、4つの方角があります。
その方角に、その年の福徳を司る「吉神」である「歳徳神」がいるとされています。

・十干と恵方の方角です。


「恵方の決まり方」
では、恵方はどのようにして決まるのでしょうか?
恵方はその年の十干によって決められた方角になります。
十干とは古代中国発祥で風水や暦に用いられるもので、
甲(こう・きのえ)、乙(おつ・きのと)、丙(へい・ひのえ)、丁(てい・ひのと)、 戊(ぼ・つちのえ)
己(き・つちのと)、庚(こう・かのえ)、辛(しん・かのと)、壬(じん・みずのえ)、癸(き・みずのと)
の10個の要素で構成されています。

十干にはそれぞれに方角や数字が割り当てられており、それに基づくと、恵方は基本的に「東北東」、「西南西」、「南南東」、「北北西」の4つの方角となっています。
そして、「東北東⇒西南西⇒南南東⇒北北西⇒南南東」のように5年周期で繰り返されるのですが、この内「南南東」だけが2回登場しています。

「西暦で恵方が分かる」
なお、十干は10通りで巡ることから西暦の下一桁に対応しており、西暦でも恵方の確認ができます。
上の表の右の欄の「西暦換算」をご参照ください。
今年は2023年なので、下一桁の「3」を見れば、「およそ南南東」となっています。
ここから、一昨日の節分では「南南東」を向いて恵方巻を食べられたことの確認ができます。


トカラ列島「宝島伝説」

2023-02-03 | 情報

トカラ列島をご存じでしょうか?
カタカナで書かれていますが外国の島ではありませんよ。
列記とした日本の島で、鹿児島県に属しています。

「トカラ列島」
トカラ列島は漢字では「吐喝喇列島」と書き、南西諸島のうち、鹿児島県側の薩南諸島に属する島々です。
屋久島と奄美大島の間に点在しており、北から口之島、中之島、平島、諏訪瀬島、悪石島、小宝島、宝島の有人7島と、臥蛇島、小臥蛇島、小島、上ノ根島、横当島の無人5島を合わせた12の島々を言います。
この内、有人島で最南端に位置する宝島には約120人(2022年12月23日時点)が居住しており、アクセスは鹿児島港よりフェリーで約13時間ほど要する距離にあります。
航空写真で見ると、島の形がハートになっていることから、この形とキャプテン・キッドの財宝伝説が相まって、ロマンあふれる島と言われています。

「トカラ列島の名前の由来」
トカラという地名の由来については諸説ありますが、沖縄・奄美地方で沖の海原を意味する「トハラ」から派生したとする説や最南端に位置する宝島の「タカラ」が列島全体を指すようになったという説などがあります。

また、宝島という地名は江戸時代より薩摩国川辺郡のうちの村名で、藩の船奉行の支配下に置かれていたということです。
宝島はスティーブンスの小説「宝島」のモデルになった島で、島内には海賊キャプテンキッドが財宝を隠したと伝えられている鍾乳洞もあって、国内外から多くの探検家や賞金稼ぎが訪れたと言われています。

・点線で囲まれた島々がトカラ列島で、屋久島と奄美大島の間に点在しています。
  

「宝島伝説」
1937年(昭和12年)2月4日、米国探偵家秘密情報員から外務省に「日本・東京・日本領事館」という宛名書きの手紙が届きました。
手紙の中身は、
「海賊キャプテン・キッドが1700年ごろに描き残した地図は、日本の南西諸島のどこかの島と思われる。ここには、1億ドル以上の金貨・宝石類が隠されているので、日本政府で探されたらいかが? もし成功したら応分の謝礼をいただく」というもので、 前年秋発行の雑誌に掲載された島の地図の複写が入っていました。 

このニュースをかぎつけた新聞記者が翌日にこれを大々的に報道しました。
新聞には、「宝島」という見出しはあるものの、それがトカラ列島の宝島であるとは書かれてなく、誰かが宝島に似ていることに気がつき、うわさが次第に広まったという事です。

・トカラ列島の宝島にはこのように案内板が立てられています。

しかし、日中戦争勃発、軍国主義的統制が加速する中、誰も宝探しに行く人はいませんでした。
昭和12~13年頃、宝島に外国人が宝探しにやってきたという話や、終戦の翌年には沖縄からヘリコプターで海賊キッドの宝探しにアメリカ人がやって来たようですが、手がかりもなく2日であきらめて帰って行ったと言われています。

また、2006年8月の24時間テレビ「愛は地球を救う」で、海賊キッドの宝探しを地図に基づいて綿密に調査、発掘を朝から夕方まで続けた様子を生中継したものの、宝らしいものは何も見つからないまま終ってしまったという事です。

・宝島伝説のある宝島です。 ハート形に見えますね。


「キャプテン・キッド」
ウィリアム・キッドは、1645年スコットランド西部で生まれ、その後、ニューヨーク州に移住し、その地で結婚しました。
当時横行していた海賊船を取り締まる私掠船(しりゃくせん=国王から免許を受け、敵国の船を攻撃し略奪する権利を認められた船)の職につきました。
しかし、私掠船としての収入は少なく、乗組員に給料も支払えないことから、海賊船ではない船からも略奪するようになり、 海賊船を取り締まる私掠船が海賊同然になってしまいました。 
翌年、ニューヨークに帰り着くとその場で拘束されてストーン刑務所に、その後イギリスに護送され、1701年5月23日にロンドンで絞首刑にされました。

「宝島伝説」が残る宝島は、航空写真で見るとハート形に見える島です。(上の画像)
財宝にハートの島、ロマンがあっていいですね。
でも、行ってみるのには少々遠すぎますね。


コーヒーの適量は?

2023-02-01 | 情報

大人がたしなむ代表的な飲料にコーヒーとアルコール類があります。
しかし、両飲料共に飲み過ぎると体に害を及ぼします。
アルコールの適量については日本酒で1日1合から2合、ビールなら大びん1本から2本と言われています。(但し、個人差があります)

ではコーヒーはどのくらいが適量なのでしょうか?
今日はコーヒーの適量について調べてみました。

「コーヒーの効果」
先ず、コーヒーをよく飲む人は、糖尿病リスクが低下し、死亡リスクも低下することが最近の研究で明らかになっています。
コーヒーには数多くの成分が含まれており、そのなかには2型糖尿病を含む生活習慣病の予防に有用なものも含まれていることから、2型糖尿病の予防に効果的な飲料としてコーヒーは注目を集めています。
このことは日本を含む世界各国から「コーヒーに2型糖尿病を予防する効果ある」という報告が発表されているという事です。

国立国際医療研究センターが2009年に発表した、40~69歳の日本人約5万6,000人を対象とした「JPHC研究(国民の健康の維持・増進、がんやその他の生活習慣病の予防や治療に役立てるための研究)」では、コーヒーを飲む回数が「1日3~4杯」の人は、「ほとんど飲まない」人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが、男性で17%、女性で38%低下することが分かったということです。

(参考)
2型糖尿病とは、一般的に生活習慣病と称されるタイプの糖尿病で、"糖尿病"と表現した場合2型糖尿病を示す事が多く、最も多いタイプの糖尿病です。

一方、米国立がん研究所などが約50万人のデータを解析した研究でも、コーヒーを摂取していると死亡率が低下する傾向がみられたという事です。
更に英国の研究チーム・英国バイオバンクに登録された平均年齢が57歳の男女50万2, 641人のデータを解析した結果、コーヒーの飲用は全死因の死亡率と逆相関関係にあり、死亡リスクは、コーヒーをまったく飲まない人に比べ、コーヒーを1日に2~3杯飲む人は12%、4~5杯飲む人は12%、6~7杯飲む人は16%、6杯以上飲む人では14%、それぞれ低下したという事です。



「その理由」
コーヒーが糖尿病や心臓病の予防に効果がある理由として、コーヒーに含まれているカフェインやクロロゲン酸が代謝に関わっている可能性が指摘されています。
カフェインには交感神経を刺激する作用があり、コーヒーを飲むと、飲んだ直後には血圧値や血糖値が上昇します。
しかし、コーヒーを日常的に飲み続けると、体脂肪の燃焼が促されると考えられています。

また、コーヒーに含まれるポリフェノールであるクロロゲン酸には、強い抗酸化作用があることから、炎症や酸化ストレスを抑える作用をし、糖尿病や動脈硬化の予防に寄与しているのではないかと考えられているそうです。

「飲みすぎによる影響」
しかし、健康効果を期待できるコーヒーですが、飲み過ぎには注意が必要です。
コーヒーに含まれるカフェインを大量に摂取すると、不眠症や神経症、心拍数の増加、高血圧、不整脈を引き起こすおそれがあるということです。

「一日の適量」
では、一日の適量はどの位なのでしょうか?
欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は、健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量について、成人では1日400mg未満に抑え、1回の摂取量が200mgを超えないようにするべきとする提言しています。
言い換えれば、通常のコーヒーであれば、1日のカフェインの摂取量は4~5杯までが適量だという事です。

お酒もコーヒーもややもすれば飲み過ぎになりがちですが、適量程度を目処に嗜(たしな)むようにしたいですね。