らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

大菊の「福助作り」(その1)挿し穂

2009-07-20 | 

今年は大菊の「福助作り」に挑戦したいと思い、NPO法人グリーンパーク熊取主催の講習会に行ってきました。
この福助作りは3回シリーズで、一昨日の18日が第1回目でした。この後、第2回目が8月8日、第3回目が9月5日にありますので、その都度ご紹介したいと思います。

大菊には「三本仕立て」「一本仕立て」「七本仕立て」「ダルマ作り」などいろいろな作り方がありますが、その中で「福助作り」とは、草丈を40cm以下に仕立てる一本仕立てで、大鉢と同様な大輪を咲かせる作り方です。
頭でっかちな姿が福助人形を連想させることから「福助」の名前がつきました。

さて、第1回目は、用土と挿し芽の仕方について教わりました。

「用土」
挿し芽用の土は、鹿沼土(さし芽専用)を1/3と赤玉土(小粒)2/3を混合したものを使用しました。
用土をポットに入れ、たっぷりと水を含ませておきます。

・これがたっぷり水を含ませておいた混合土です。


「さし穂の取り方」
良い挿し穂は成熟し、葉が12~13枚以上ついている茎の先端から取った芽が最高だそうです。
①芽先の10㎝位下から切り取ります。
②少し液肥を入れた水に2~3時間浸しておき、水揚げします。
③水揚げ後、挿し穂の先端から5~6cmほどの葉の付け根のすぐ下から直角に切断します。この時、切口がつぶれないように、よく切れる刃物を使用します。
④挿し穂の下葉は1~2枚切り取っておき、更に、その上部にある葉も大きなものは半分くらい切り取り、負担を軽くしてやります。

・水揚げした挿し穂と穂先から5~6cmの切る位置を指差しているところです。


「さし芽の仕方」
挿し芽の仕方は「ダンゴ挿し」で行います。その手順は、
①赤玉土(小粒)をすりつぶし、容器2つに分けて準備します。
②一方の容器に発根促進剤と水を加え、どろどろに溶かします。

・左側の容器はどろどろに溶かした土です。右側の容器は粉末の状態のままです。


③挿し穂の切口から1~1.5cmの部分を水で溶いた方に軽くつけます。
④別の容器に取っておいた粉末にまぶすとダンゴ状に固まります。
⑤ポットの中心に割り箸で穴を開け、その中に挿し込みます。

・ダンゴ状に固まった挿し穂とポットに開けた挿し口です。


⑥挿し込んだ挿し穂が動かないように茎の周りの土を軽く押さえます。

・挿し穂をポットに挿して完成した菊苗です。品種名の札をつけておきます。


・これが今回福助作りに使用する5種類の菊です。
 上段左から「国華強大(赤)」、「兼六香(赤)」、「冨水(管もの:黄)」
 下段左から「越山(白)」、「百優(黄)」の各品種です。


「挿し芽後の管理」
①挿した後1~2週間は日陰に置き、毎日夜露に当てます。
②水を控えめにし出来るだけ涼しい場所に置きます。少し萎れさせるほうが水を吸収する力が盛んになり、早く発根するそうです。
③萎れたら時々スプレーで葉水を噴霧します。
④2週間程度で発根するそうです。


次回は8月8日の第2回目をご紹介します。



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