らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「土用」と「鰻」について

2009-07-19 | 季節

今日7月19日は「土用の丑の日」です。
そこで、今日は「土用」と「ウナギ」について調べてみました。

「年4回の土用」
「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を言い、次のような名称で年4回あります。
・立春の前は「冬の土用」  ・立夏の前は「春の土用」
・立秋の前は「夏の土用」  ・立冬の前は「秋の土用」 と言います。
従って、今日7月19日は立秋の前に当たり「夏の土用」ということになります。

「土用の丑の日」
「土用の丑の日」とは、この18日の土用期間中にくる「丑の日」のことで、年によっては2回くることがあります。この場合、2度目の「丑の日」を「二の丑」と言います。
今年の「夏の土用」では丑の日が2回あって、7月19日が「丑の日」、7月31日が2回目の丑の日となって「二の丑」となります。

「土用の謂れ」
土用は中国の思想、陰陽五行説からきています。
五行説とは、全てこの世のものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素からできているという古代中国の思想です。
即ち、「木」は燃えて火となり、「火」はその灰から土を生み、「土」は金を形作り、「金」からは水ができ、「水」は木を育むと言われています。

そして、陰陽五行説とは、「一切の万物は陰・陽二気によって生じ、五行中、木、火は陽に、金、水は陰に属し、土はその中間にあるとし、これらの消長によって天地の変異、災祥、人事の吉凶を説明する」というものです。

この5つの要素の「気」を季節に割り当てて、「春」は木気(立春)に、「夏」は火気(立夏)に、「秋」は金気(立秋)に、「冬」は水気(立冬)になり、残った「土」に「気」を与えて土気とし、「土用」と呼ぶようになったと言われています。

「土用の禁忌」
「土用」には「禁忌」があります。 
                    ・土用に土を犯すことは忌むべき。
                     土用の期間は土の「気」が盛んなので、土に触るのはよくない。
                    ・丑の日に大根の種をまかない。
                     季節の変わり目で体調を崩しやすいので、農作業のような大仕事は慎むべき。            
                    ・葬送は延期する。
現在では医療も発達し、また農家も機械化が進み、それほど気にしなくてもよいと思いますが、季節の変わり目だけに健康に十分注意したいものです。

「土用の丑の日の鰻の由来」
一説では、江戸時代に夏になると暑くて鰻が売れず、困った鰻屋が蘭学者の平賀源内に相談したところ、「今日は土用の丑の日です」と看板を出すように言われ、それを実行したところ大繁盛したのがきっかけと言うものです。

現在では「夏ばて防止」をスローガンに、鰻がよく売れていますが、考えてみれば、今も昔も業者の販売戦略に乗せられているような気がしますね。
しかし、栄養学的には、鰻にはビタミンAが豊富に含まれており、それ以外にもビタミンB,D,Eやたんぱく質、カルシュウム、鉄分などの栄養素があって、夏ばて防止に効果があるとされていることから、土用の丑の日に限らず、暑い夏には鰻が売れるのは理解できますね。




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