らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

雪中四友

2024-02-03 | 

今日は節分です。
節分に恵方を向いて恵方巻を食べるという風習は大阪から始まったものですが、今や全国に広がっているようです。
恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(年神様の別称)のいる方角で、その方角に向かって事を行えば何事も吉とされており、今年の恵方は東北東になります。
そして、節分の翌日の明日は立春で、暦の上では春になります。
しかし、例年、春とは名ばかりで、立春を過ぎても寒い日が続き、まだまだ氷点下まで冷え込む日が多く、春を感じられるのはもう少し先になります。
そんな厳しい寒さに耐えながら花を咲かせる、「雪中四友(せっちゅうのしゆう)」という4種の花があります。

雪中四友」
「雪中四友」とは、中国で古来より文人画に好んで描かれた早春に咲く、梅、蝋梅、水仙、山茶花を指す言葉です。
中国には職業画家の描いた絵を技法に走ったものとして批判し、文人(学問を修め文章をよくする人)が描いた絵を精神性が表出したものと高く評価する考えがあります。
雪中四友と言われている玉梅、臘梅、水仙、山茶の何れの花も、雪中や厳寒であってもよい香りをいっぱいに漂わせて咲く美しい花として評価されているものです。

1.「梅」
梅はバラ科サクラ属の落葉高木で、早春を代表する花として古くから日本人に愛されています。
今ではお花見と言えば「サクラ」の花ですが、奈良時代には中国から梅が輸入され平安貴族に好まれたことから「花」といえば「梅」をさしていました。
梅は爽やかな花の香りがあり、好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)、初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)などと、さまざまな別名で呼ばれることがあります。

2.「蝋梅」
蝋梅はロウバイ科、ロウバイ属の落葉低木で、「唐梅」(からうめ)、「南京梅」(なんきんうめ)の別名があります。
花径2cmほどの小さな花をうつむき加減に咲かせるので、華やかさはありませんが、よく見ると蝋細工のような花がとても愛らしく、その香りは素晴らしいものです。
花に気がつかなくても香りで近くに蝋梅が咲いていることに気づくほどです。

・学名・英名の通り、冬に咲き、甘い香りが漂う蝋梅の花です。

3.「スイセン」
スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の多年草で、冬になると甘く芳しい香りを漂わせます。
 雪の中で春の訪れを告げるので、別名「雪中花」とも呼ばれています。



4.「サザンカ」
山茶花はツバキ科、ツバキ属の常緑広葉樹で、秋の終わりから冬にかけて開花します。
山茶花は中国語で椿類一般をさし、サザンカという名称は、「山茶花」の漢字表記をそのまま読んだ「さんさか」がなまって「さざんか」となり、定着したと言われています。



「雪中四友」のどの花も、寒い季節に咲く貴重な花です。
これらの花は、寒さに縮こまった人の気持ちを和ませてくれるような優しさや清々しさをもった美しい花です。
散歩の途中で見つけられたら、歩を留めて愛でてみられてはいかがでしょうか?

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1 コメント

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梅、蝋梅、水仙、山茶花  (もののはじめのiina)
2024-02-03 09:49:50
> 「雪中四友」・・・早春に咲く、梅、蝋梅、水仙、山茶花を指す言葉です。
「雪中四友」とは、難しい四字熟語です。旅先で梅、水仙、山茶花に蝋梅らしき花から河津桜まで見てきました。

初めての認知機能検査でしたから、不安もありましたが、YouTubeなどで出題傾向を知って大助かりでした。
友は満点を採ろうと頑張ってましたが、最低の36点をとれれば十分という意識で憶えました。便利な世の中です。

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