NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」は放送開始から早くも4か月が過ぎ、前半の佳境に入ってきました。
ドラマはこの後、美濃の国主の座を長男の斎藤義龍に譲った斎藤道三と長男との親子が争う、いわゆる「長良川の戦い」が始まります。
この合戦で、斎藤道三は敗れて首を討ちとられるのですが、道三陣営についた明智光秀は明智城を攻められ、かろうじて逃れて流浪の生活を送ることになるのです。
その明智光秀が「仏のうそを方便と云い、武士のうそを武略と云う」と公言したという話が『武士の日本史』で紹介されているようです。
そこでは、武士は「名利(めいり)」を求めるものであり、「名」とは名誉、「利」とは利益のことで、武士が利益を求めるのは当然といい、「武者は犬と言われようが、畜生と言われようが、勝つことが基本」、たとえ嘘をついたとしても、それも武略の一つのようです。
光秀もそのように認識していたのだろうとしていますが、だからと言って光秀が武士とは嘘をつくものだと開き直っている訳では決してありません。
光秀はこの後に「これを見れば、土地百姓は可愛きことなり」と言っており、「僧侶も武士も嘘をつくのに、百姓が年貢をごまかすくらいかわいいものではないか」と語っているのです。
つまり、明智光秀という武将は勇猛果敢な武士でありながら、反面、人が好い‟お人好し武将“の面をも併せ持ち合わせていたのではないか、と考えられているのです。
「麒麟がくる」では、長谷川博己さん演じる光秀が勇猛果敢、かつ人間味にあふれた好感が持てる武将を演じていますが、このことを念頭に大河を観るのも楽しみの一つになるかもしれません。
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嘘は、イカンだろうと遺憾に思ってました。
とくに、神仏にたずさわる者が嘘をつくなんてありえないとさえ思ってました。
しかし、教えを説くために嘘をついて仏の道へ誘導するのは「嘘も方便」として許されるという経典があるようです。
> 茂田井宿は白壁の家並みが続いており、往時を偲ばせていますね。
いくつかの宿場町を訪ねていますが、街道を歩くマニアでもないためか、茂田井宿はほとんど名残りは少なかった印象でした。