一昨日の新聞報道によれば、アパレル大手のレナウンが11月下旬にも破産手続きに移行することになるということです。
10月30日に東京地裁から再生手続きの廃止決定を受けたことから、約1か月後をめどに破産の開始決定を受ける見通しとなったためであり、創業100年を超す名門企業が姿を消すことになります。
レナウンは商社で働いていた佐々木八十八氏により、1902年に「佐々木営業部」として設立されました。
レナウンの名称は、イギリスの巡洋艦RENOWN号 (1916年竣工 レナウン号)に由来するそうです。
RENOWN号(レナウン号)は、昭和天皇が皇太子時代に英国を訪問されたときの答礼として、大正11年(1922年)に英国皇太子(後のウィンザー公)が訪日されましたが、そのとき乗っていた巡洋艦で、当時世界の耳目を集めた戦艦でした。
RENOWNには「名声・栄光」などの意味があり、また当時繊維産業の先進国であった英国の繊維製品にあやかるということなどの理由から、大正12年(1923年)に商標名に「レナウン」を採用し、早くからブランド戦略を取り入れて業界を代表する企業に成長しました。
1960年代には「レナウン娘」の宣伝で一世を風靡しました。
しかし、バブル経済の崩壊以降は「ユニクロ」に代表される低価格路線に押されて業績が伸び悩みました。
これに追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスで、感染拡大に伴う百貨店の臨時休業がとどめを刺しました。
報道では、今年5月に負債総額は138億円を超え、民事再生法の適用を申請していたのですが、スポンサー探しが難航して、ついに再建を断念し、100年以上の歴史に幕を下ろすことになるということです。
そのレナウンのCMソング「レナウン娘」を私たちの年代の人はよく聞いたことと思います。
そこで今日は一世を風靡した懐かしいCMソング「レナウン娘」をお聞きいただきたいと思います。
レナウンCMソング「レナウン娘」