10月からビールの税率が変わりました。
この税率改正は2018年の酒税法改正により、今年10月から施行されるものです。
今回の改正を一言で言えば、「ビール」と「日本酒」は減税に、一方で「第3のビール」、「ワイン」は増税になります。
この後も酒税の改定は、3年ごとに行われ、2026年10月にはビール系は54.25円に統一される予定です。
ところで、ビールは世界中で飲まれていますが、そもそも起源はいつ頃なのでしょうか?
今日はビールの起源について調べてみました。
「ビールの起源」
ビールの歴史は紀元前4000年以上前に遡ります。
メソポタミアで人類が農耕生活をはじめた頃、放置してあった麦の粥に酵母が入り込み、自然に発酵したのが起源とされています。
数百年後、その飲み物はビールとなり、自宅で女性が造り、好んで飲まれるようになりました。
また、紀元前3000年頃のエジプトでもビールは人々の間で広く飲用されていました。
肥沃なナイル河畔で収穫される大麦を原料につくられたのです。
その後の時代でもビールは、アッカド・アッシリア・バビロニアなどの古い文明遺跡から、製造・飲用の事実が明らかになり、重要な飲み物として広まっていったようです。
紀元前1700年代半ばに制定された初めての成文法『ハムラビ法典』にもビールにかかわる法律が制定されています。
この頃には各所に醸造所が建設され、今日のビアホールにあたる店も出現していたようで、その取り締まり規則、罰則などが公布されました。
例えばビールを水で薄めた者は、水の中に投げ込まれるという罰を設けたり、ビアホールで謀叛の密議などをしているのを知った店の主人はすぐに届け出ないと同罪に処す、といったものです。
いずれにしても、古代人の生活においてビールは神の恵みである神聖な飲み物であったことに変わりはありません。
強烈な陽光の下で働く農民や労働者にとっても、一杯のビールは渇きを癒し、健康を感謝し、明日のエネルギーを蓄える役割を果たしていたのかもしれません。
太古の時代から現在に至るまで、ビールは労働者にとって切り離せない飲み物だったようですね。