トンカツ
2014-10-29 | 雑学
魚や肉、野菜などを油で揚げたものをフライと言いますが、同じように油で揚げたものでも豚肉はトンカツと言います。
何故なのでしょうか?
トンカツのカツはフランス語のコートレット(cotelette)、英語ではカットレット(cutlet)が語源で、元々は「骨付きバラ肉」のことを指していたそうです。
その後「カットレット」は仔牛やブタの切り身を平たく伸ばしたものに、小麦粉、溶き卵、そしてパン粉をまぶしてバターで焼いたイギリス料理になったようです。(揚げるのではなく、どちらかと言うとソテーに近いものだそうです)
このカットレットを現在のトンカツの形に変身させたのは「煉瓦亭」の木田元次郎さんで、彼は、いちいちバターでソテーするのは面倒くさいと思い、「テンプラのように油で揚げてみては?」と考えたそうです。
そして、カツレツと言う名前でメニューに加えたところ大人気となり、瞬く間に日本全国に広まったということです。
・ネットより
カツレツがトンカツと言う名前に変わったのは昭和に入ってからで、上野にある「ぽん多 本家」の創業者島田二郎さんが命名したそうです。
彼は、日本語の豚(とん)と豚肉を使ったカツレツを一緒にして「豚カツ」として売り出したところ、少しずつ呼び名が定着していったということです。
このようなことから、カツとフライの違いは特に定義されていませんが、魚や野菜類を揚げた料理はカツと呼ばずフライと呼ばれ、カツと言う言葉は、語源が「骨付きあばら肉」だったことから、ビーフカツ、チキンカツ、トンカツなど、肉の揚げ物にだけ使われる言葉となった、ということです。