らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ラジオ体操

2014-07-31 | 時事

近くの公園では、毎朝6時30分から子供たちが元気にラジオ体操をしています。
昔から変わらぬ夏休みの風景ですが、今日はこのラジオ体操の起源について調べました。

NHKのラジオ体操番組が始まったのは昭和3年(1928年)のことですが、この体操、実は日本で考案されたものではないそうです。
考案者は、アメリカの保険会社メトロポリタン生命保険だそうで、1925年、同社は新規保険加入者を獲得するため三つのラジオ局と契約し、全米15の州に向けて毎朝20分間「Setting up exercise」というラジオ体操番組を放送したそうです。
その中で、『ラジオ体操をすると寿命が延びます。より詳しい健康情報、体操の図解はメトロポリタン生命保険までご連絡を』というCMを入れたところ、契約が躍的に伸びたそうです。

同じころ日本の郵便局では「簡易保険」を販売していましたが、余りにも加入者の死亡率が高かったため破綻寸前でした。
その時、訪米した逓信省の猪熊貞治簡易保険局監督課長がメトロポリタン生命保険会社のラジオ体操の企画を知り、1925年7月に『逓信協会雑誌』で紹介しました。

猪熊氏は1927(昭和2年)年8月、簡易保険局の会議において昭和天皇即位を祝う事業としてラジオ体操を提案し、文部省で検討を重ねた結果、10月29日に「国民保健体操」の名称で発表発表することとなり、1928年(昭和3年)11月1日7:00に天皇の御大典記念事業の一環として東京中央放送局(現在のNHK)で放送を開始したと言うことです。
なお、ラジオ体操を指導したの元軍人で初代アナウンサーの江木理一(えぎりいち)氏だったそうです。

今では国民的な体操となっているラジオ体操ですが、その始まりは、アメリカで生まれた生命保険の販促ツールだったようですね。