らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

三十六計、逃げるにしかず

2014-07-05 | 雑学

子供の頃、「三十六計、逃げるが勝ち~」と言いながら、よく遊んだものです。
三十六計がどんな意味かも知らず、誰かから聞いた言葉を「逃げる」ところだけを一つ覚えのように繰り返していたものです。
勿論、、それが中国の兵法の一つらしいと言うことは後年になって知ったことですが、今日ブログにアップするに際し、改めて調べたところ、正しくは「三十六計、逃げるに如(し)かず」でした。
しかし、この故事自体は兵法三十六計とは関係がないことも分かりました。

兵法に言うところの三十六計の最後の計は、「走為上(そういじょう)」で、「三十六策、走(にぐ)るをこれ上計(じょうけい)とす」で、その意味は「逃げるのが最善の策である」というものです。

この故事は南北朝時代に活躍した壇道済(だんどうせい)という将軍の戦いぶりを評した言葉だそうで、出典は南斉書(なんせいじょ:中国南朝の斉について書かれた歴史書)です。
なお、三十六策(計)とは、兵法における戦術を六段階の三十六通りにまとめて分けた戦略戦術でのことです。

そのなかで、なぜ逃げるのが上計(もっとも上手な戦い方)とされるのか?
勝てる見込みもないのに、当たって砕けたのでは、元も子もありません。
勝てぬと判断したら、さっさと撤退して戦力を温存せよ。そうすれば、勝てるチャンスはまためぐってくる、という発想に他なりません。
中国人は昔からこういう戦い方を得意としてきたということのようです。

なお兵法「三十六計」をリンクしておきますので、参照ください。