「フランコフォニーを発見しよう!」(第一回)(2)


このエントリーから続きます。12月13日のイベントのご報告です)

 わたくしの担当は四カ国ありましたが、最初からいきなりアルジェリアでした。
 内容は単純なもので、DVDの映像をバックに大使がお話しされたのですが・・・
 アルジェリアは公式にはフランコフォニー世界組織に入っていません。フランスの植民地主義に対する反対の意思表示としてそうするのです。フランス以外で最大のフランス語国といってもいい国なのですが。そのへんが他の国と比べても異色でした。
 事情はあえてお尋ねしてませんが、今回のイベントの音頭をとったジブチ大使に要請されてのご出席だったかもしれません。

 カメルーンはアフリカの縮図と言われたりします。フランコフォニーと英連邦両方入っているというのがこの国の歴史の複雑さと多様性を両方ものがたっています。
 この国で中国語教育がされているという話が出て、聴衆からその実態について質問が出ました。要するに、中国政府の肝いりなのです。中国は中央政府の意思でどんどんそういうことがやれてしまいます。日本は、日本の政体からしてそういうことは難しいのです・・・ ただカメルーンにおける中国語教育は、成果の方はいまいちだそうで。
 カメルーンは別に中国だけじゃなく、どこの文化も歓迎する、と言っておられました(↑)。

 ジブチは、シンガポールや香港のような都市国家のように見えて、意外と国土の広がりがあって、自然の魅力の大きいところです。この国にこんな見事な塩湖があるとは知りませんでした。

 ブルキナファソはトマ・サンカラとブレーズ・コンパオレという二人の大統領の個性で光る国だと思います。資源には乏しいのですが、外交面で存在感を出しています。

 ジブチを除いて、いちおう現地の音楽CD用意して行ったのですが、使う機会がなかったですね。まあ、また今度なんとかしましょう。

 さてアフリカ・セッションのあとはアメリカ地域をいつも元気な小松祐子さんが、ヨーロッパ地域を高瀬智子さんが(その司会ぶりは、彼女の楽しい授業風景を彷彿とさせてくれました)素晴らしい司会と通訳でリードしてくださいました。

 でもこうやって並べてみると、そうですね・・・ こんなこと言ってはいけないかもしれないですが、そもそもアフリカはいつか西洋に「追いつく」ことがあるのか、ということが心配になりました・・・
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ワールドおやじ忘年会2009


 ことしももうあと残りわずかとなりましたね。
 
 今年も昨夜25日、都内某所のワールドおやじ忘年会、行ってまいりました。遅れて行ったら、錚々たる方々がたくさん集まっておられてびっくりしました。

 当然ながらわたくしの一枚はアマジーグ・カテブ、Marchez noir。11曲目のDounia。
 日本盤発売が予定されているので、輸入盤も国内販売が控えられている段階だとのこと。早く日本盤でてほしいですね。これ、傑作ですから。
 (あとラシード・タハ、Bonjourもかけさせていただきました。アマジーグのアルバムがなければ当然これが今年のベストでした。ラシード、ごめんね)

 ちなみにアマジーグは、『ミュージック・マガジン』で松山晋也さんがほのめかしておられたように、なんと日本公演が実現しそうなのですが、これはまだちょっと不確定のところがあるかもしれません。期待して待ってましょう。
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