充実アマジーグ(その1)


 アマジーグ・カテブの初のソロアルバムMarchez noir。ラシード・タハより先に出てたんですが、聞くのは後になっちゃいました。アマジーグごめん!(このアルバムの表にはKatebという名字は書いてないですから、これからのステージネームはAmazighだけでいくんでしょうね)

 今思えばグナワ=ディフュージョンのアルバムはみな、最初聞くとなんだか全体が「アマジーグ色」に染まっててどの曲もみんな同じに聞こえたりしていたものです。
 アマジーグ・カテブはラシード・タハみたいにスティーヴ・ヒレッジ等の有能なアーチストのサポートを受けるなんて発想はもっていないこともあって、どうしてもそうなるんだと思います。
 でも何回か聞いているうちに、あ、ああ、そういうことがやりたいわけ、とだんだんわかってくるのです。

 今回もそうでした。
 でも二回、三回と聞くうちの分かり方、そして良くなり方が急激です。
 これは相当充実してますよ!

 なによりも、それぞれの曲自体が魅力的です。
 やっぱりグナワ=ディフュージョンのメンバーに気を使わずに好き勝手やっているのがよいのでしょうか(モハメド・アブデヌールとアマール・シャウイ以外のグナワ=ディフュージョンの元メンバーたちはあまり重要な役割は演じていないようで、たとえばギター担当だったグループのかなめピエール・フージエはゲスト扱いでカルカブ担当しかクレジットがありません。彼はいまなにやって生活してるんだろう?)。

 なんと、2009年はハレド、タハに続いてアマジーグ・カテブも充実しました。アルジェリア音楽にとって多産な年になりましたね。

 アルバムの内容については、エントリーを改めて書きます(ひとつだけ申し上げておきます。アマジーグが意外にも「ライ」を感じさせてくれてます。ジャケット裏に書いてある曲順とCDの曲順がバラバラに違っているところも、なんだかライっぽいです)。

 (またアマジーグは参加アーチストたちへの謝辞の最後を「わが敵たちに、あらゆる妨害をしてくれて、わたしに闘争を強いたわが敵たちに感謝します」と締めくくってます。いろいろあったんですかね)

 だけどねーこのジャケットの写真のアマジーグの髪、どうみてもシェブ=マミそっくりよ。どうにかして!

このエントリーに続きます)
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