大決戦!


 アルジェリアが来年のワールドカップに出場できるか、運命の一戦だった対エジプト戦は昨日カイロで行われましたが、残念ながら2対0で負けてしまいました。

 ファン同士の乱闘で死者が出る、というようなことがなかったのはまあよかったんですけど。試合前にはアルジェリア選手団をエジプト人ファンが襲うという事件もあって、試合の開催自体危ぶまれたくらいなのです。

 しかし、わたしは勘違いしていたのですが、これで勝ち点で両国は並んだのです。
 どちらがワールドカップにいくか、この水曜日にスーダンのハルツームで決定戦をやるんだそうです。

 ひやあ、こりゃ大変だ。
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タハと生ギター


 金沢への帰りに、ラシード・タハのニューアルバムBonjour『ボンジュール』日本盤、大阪梅田のタワーレコードでゲットしました。

 通しで聴いてみて・・・これまでタハは生ギターなんか使ってたっけ?と、彼のソロアルバムを全部ひっぱりだして聞きなおしてみました。生マンドールとか生バンジョーとかはもちろん使ってますが、生ギターは?
 
 ・・・ああそうか、前前作のTekitoi『テキトワ』冒頭のタイトルナンバーに出てきますね。
 でもこれ、申し訳ないけど生ギターとしてはそんなに美しい使い方ではないです。長年タハをプロデュースしてきたスティーブ・ヒレッジ自身が弾いてるんですけどね。
 それくらいですね。

 この新作では1、4、6,10曲目と節目になるところで印象的に出てきます。最初のナンバー、最後のナンバー、それからアルバムのタイトル・チューン(4曲目Bonjour)などです。
 おかげで、というべきか本作はこれまでのタハとは雰囲気がかなり変わっています。生ギター入ってない曲でも、メロディラインの質が違うような感じを受けるのです。初のアメリカ録音、ということもありますし。
 ・・・いいですね、これ!

 (前作Diwan 2は懐メロ集なので置くとして)前々作Tekitoi『テキトワ?』みたいな路線を突っ走られるんだったらもうわたしみたいな爺さんはついていけないと思いましたが、これで安心しました。
 ひとことで言って、馴染みやすいです。新しすぎず、またアラブ性を強調しすぎず、という感じでしょうか。

 タハがここまで長いキャリアを重ねられるというのはスティーブ・ヒレッジのサポートによるところが大きかった(というか決定的)わけですが、今回の新作はあえてそのヒレッジのプロデュースを離れてみるという試みでした。
 この冒険は、みごとに成功したと思います。
 というか、もともとこういう路線の方がよかったのではないの? という気さえします。

 Bonjour、わたし気に入りました。2009年はハレドの意欲作ナシマの注目作が出ましたが、ベストアルバムはこれ、といたしましょう。それにしても今年はアルジェリア勢が充実していて、喜ばしい限りです。

   ***

 ところで日本盤(仏盤と同時に出るということは、相当セールスが期待されてるんでしょうね。これも喜ばしいです)のライナーノーツは伊東潤二さんという方が書いておられるのですが、わたしの名前が三回も出てきてどぎまぎします。 なんだか気を使ってくださってるなあ・・・

 また伊東さんはタハのことを「おそらく、ラシッド・タハは(ユーモアを解する)知的で控えめな人間である」と書いておられますが、もちろんそうですよ。
 だって乙女座の生まれだもんね。
 ちなみに、わたしもそうです。

 これまでずっとタハと仕事してきたハキム・ハマドゥーシュは、今回生ギターも担当しています。タハは、ヒレッジははずしても、彼だけは手放さないんですね。

 わたしは、タハが来日したときもちろんハマドゥーシュさんとも会いましたが、大柄ながら無口で、知的で、控えめそうな人だったのを覚えています。

 彼も乙女座の生まれではないかな・・・

[追記] クレジットをみると全曲にいちおう生ギターが入ってました。たしかによく聞いてみると、あ、これも生ギターか、というのが見つかります。上に書いたことは生ギターが印象的に目立つ箇所についてのお話だとご理解ください(少し文を修正しました)。
ちなみにLe Palmares International des Musiques Francophonesの11月のチャートでは、タハのBonjourが堂々一位に輝いてます。 09.11.18.
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西宮北口


 西宮北口の東北側にはアクタ西宮という大きなビルが建ってます。

 北口の駅の北側というのは、大震災でフランス語教育界がかけがえのない人を失った記憶の地です。

 毎日通っている人はともかく、わたしのように久しぶりに帰ってきた者にとっては、この記憶が目に映るものすべてに重なる思いがします。
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