翌日


 学祭終わった翌日はいい天気です。学祭さいしょの二日だけひどい天気で、残念でしたね。

 ところでジミヘンのPurple Hazeは、ちょうど今から40年前の曲であるのに気がつきました。
 しかし今の日本の大学生たちはこの曲を「懐メロ」として弾いてはいないように思います(たぶん)。
 この学祭のステージで、たとえばビル・ヘイリーやエルヴィス・プレスリーの曲を演奏できないことはないかもしれないけど、もし弾いたら明らかに「ちょっと別のことをやっている」感じになるでしょう。
 ならばジミヘンからこっち、くらいが「ロック」という文化の「資材」の中核を形成していることになりますね。

 オオトリの二つ前のバンド、女の子二人がツインリードギター弾いてたバンドは、すごいよかった。出してた音はニルヴァーナ以降の、わたしがよく知らない時期のロックですが、ロックであることに変わりはないんです。同じステージで、ほぼ同じ受容姿勢で楽しめます。

 ロックの資材は、すでに膨大です。

(ちなみに、カザノヴァを引きあいに出すまでもなく、フランス語文学でいえば300年前のラシーヌは懐メロつまり考古学的資料に近いもの、ではなくて実際に今でも――標準フランス語知ってさえいれば――楽しめる資材なわけです)
 
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