あ!


 わたしは『大阪万博』ってタイトルの発売予告を見て、なぜかてっきり大阪(↑本名、春日歩という『あずまんが大王』のキャラクター)が吹田市(わたしの生まれたところ)で開かれたかの大阪万国博覧会を紹介する趣向だと思いこんでました。

 「これが太陽の塔。岡本太郎さんが作らはったんです。・・・ あでも、ほんとに作ったんは大工さんやけど」

とか言って、あと月の石とかソ連館とか住友童話館とかを懐かしげに回顧する、そういう本だと。

 ところが買ってみたら、1970年の万博のことなんかどこにも書いてないじゃないですか!

 詐欺だ、いかさまだ、金返せー!

 もっとも、あずまきよひこさんが1970年の万博回顧なんかするわけないんです。

 それじゃどういう本かというのは、まあ実物をご覧になってください(もっともこういう本は好きな人がばーっと買っちゃって本屋の店頭には残らないみたいですけど)。
 とにかくこの著者と里見英樹というひとは、やりたい放題、疾走してますね。
 
 収録されている篠房六郎という人のトリビュートまんが作品の中に:

 「何かもっと漫画みたいに(つまり『あずまんが大王』の中みたいに)面白い事とかないのかなー」
 「夏に合宿とか皆で沖縄旅行とか本当に行ってみたいよねー」
 
ってセリフがでてきますが、これは核心をついた溜息かな、と思います。

 『あずまんが大王』とか『よつばと!』というのは、「わたしの学校生活、幼年時代がこうだったらよかったのに」という、その夢の世界を描いてるんだと思います。

 夢、ファンタスムというのはじっくり考察する値打があるはず。これからもじっくり考えていきたいです。


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