自宅近くの寺に寄ると思いがけず紅葉にであった。境内に大きなモミジは一本だけであった。
晴れていれば参拝の方がいらっしゃるのだろうけれど、木枯らしが吹き始めた午後とあってはさすがに誰もいなかった。 晩秋の絶唱をたったひとりで愛でるしあわせ。 京の紅葉に負けぬほどの鮮やかさ、艶やかさ。 好きなだけ撮った。
見あげては 身もこころも紅に染まる。
黒い幹は 腕を大らかに広げ
風が吹くたび 燃えあがった。
白壁と とり残された柿 郷愁を誘う
舗道でおめかし 耳飾りのようね
ペインティングナイフの曇り冬めきぬ 高勢祥子
絵を描く方だろうか ステンレスの曇りを見逃さない繊細さ
そのこころに魅かれた
水彩の余白を冬の光とす 高勢祥子
小春日や豚毛の筆を指で撫(ぶ)し 高勢祥子
どれも好き 硬い豚毛 暖かな小春日 絵でも描こうかな
急に寒くなって 今朝は氷点下
早起きもつらいですね
絵を描く方の素敵な俳句、「冬の光」。いい得て妙。そうありたい余白の語りですが、どこまで残すかに途惑ってばかりです。
古木には神が宿って見えない力があるような気がします。 ハッとするほどの美しい「くれない」でした。
朝日の「あるきだすことばたち」から拾いました。
鋭い感性に惹かれます。 余白の語り… 多くても少なくても。 加減が見極められず、余白は雄弁。写真でも。 文章でもすべてを語るのではなく、想像の余地を残すほうがよいと思えます。
朝一番に ありがとうございました。
法円坂の近くにも今日美しい紅葉を見つけました。蛙さんのように撮影は出来ませんがただ声もなく見つめていました。過ぎ行く風に1枚1枚が笑うように小さく揺れて木全体が夕日に煌めいて黄金のようでした。
昔見たエリザベステーラーとモンゴメリークリフトのレインツリーという映画をふと思い出しました。