おしゃれをした蝶が一匹 棚のうえに跪く
ぽつねんと 瞑想しながら
なにかを 待っていた
写真 (ツマグロヒョウモン ♂)
-☆-
ゆうびんやさんが こない日でも
あなたに とどけられる
手紙はあるのです
ゆっくり 過ぎる
雲のかげ
庭にまいおりる
たんぽぽの わた毛
おなかをすかした
のらねこの声も
ごみ集めをしている人の
ひたいの汗も……
みんな 手紙なのです
読もうとさえすれば
鈴木 敏史 「手紙」
-☆-
大きな翅を 煽ぐように開けたり 閉じたり
鷹揚な 彼女の手紙…
彼は 棚のうえです
(ツマグロヒョウモン ♀)
2時間もかけて下さるなんて、 大切に取っておきます。 捨てられません。 何十年も前から、手紙箱にたくさん仕舞っています。 雨の日に読み返すのもたのしみ。
晴耕雨読のsoraさんへ
ありがとうございました。
きのうの蝶はゆっくり扇いでいて、逃げなかった。 動作もゆったりで、仲間に合図している。 夕方みると羽だけが落ちていました。野鳥にでも見つかったか。
てがみの続きは… 読みたくなかった。
京さん ネモフィラの爽やかな絵手紙をありがとう。
今もその印象はありますが、手書きの素顔が見えるような親しみを感じたことを憶えています。
最近自宅ポストに入る私宛の便りは手書きのものは少なくて、文章に添えるサインのみ。
そのちょっとしたものに「あ~彼女らしいこと!お元気なようね」って感じ取るのみでいます。
その中の何人かの方は、絵手紙にしてくださって…すると、なんとかそのお気持ちにお返ししたくって、こちらもつい硬くカビが生えてきそうな顔彩を引き出しから取り出して庭の花を切り、それをスケッチして、言葉や句をひねって…かれこれ2時間弱を要します。
私の気持ちはどの程度とどいたかしら?
ポストに手紙が入ってない時、さみしいな、って
思っていたけれど、そうじゃないのね。
読もうとしていなかった手紙が毎日届けられていたのですね。
毎日手紙を探します。
この2~3日、プランターに植えた覚えのない花が
咲いています。ネモフィラの手紙です。