別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

逝く夏

2012-09-15 | 別所沼だより

         
   逝いた私の時たちが
   私の心を金にした 傷つかぬやう傷は早く愎るやうにと
   昨日と明日との間には
   ふかい紺青の溝がひかれて過ぎてゐる

   投げて捨てたのは
   涙のしみの目立つ小さい紙のきれはしだつた
   泡立つ白い波のなかに 或る夕べ
   何もがすべて消えてしまつた! 筋書どほりに 
           
               「夏の弔ひ」  立原道造   (抜粋)

  


  残暑の別所沼、 スケッチする方たちがいます。  製作のじゃまをしながらおしゃべりをした。 皆さんプロですね、 よい作品ばかりで魅かれました。

 

 拝見しながら構図や色彩などまなび、 おひとりからは絵葉書をいただいた。

うれしいことに ヒアシンスハウス、 ご了解を得てUPします。     

   第一美術協会会員  牧野安甫

 

  第一美術協会会員  高橋 浩  (敬称略)

 
 道造さんが好んだ やわらかなパステルの色…  

 撮れなかった女性の作品は、 近景に釣人のパラソルが効果的でした。 
 晩夏から初秋へ… どの作品にも季節の移ろいがこめられていてすてきでした。
  第一美術協会さいたま支部展 10/9~10/14まで 
 埼玉県立近代美術館で 鑑賞するのも楽しみです。


 とおい蝉の声、 浮島に紫の花は 紫蘇科 花虎ノ尾(角虎ノ尾)だろうか。 赤とんぼが飛んでいる。 猛暑にかかわらず午前1名、 午後からつぎつぎお出でくださった。 
結局来訪15名。 スケッチの方たちも見学された。 

・建築科の学生ふたり、 課題のヒアシンスハウス。 よいレポートを。
・散歩中の若い父親とスタンプを押してうれしそうな子どもたち
・友人から教わってきました。 建築家と知らずにガイドして恥ずかしかった。 熱心に聞いてくださって ありがとうございます。   

・ハウスは4度目。 文学、活字が好き。 絵や詩に魅かれる。 とくに賢治が好きという男性は、中也、 村山槐多など話題をひろげ、 谷中の話などされて、 ふと… 風のように立ち去った。  
  僕はひとりで夜がひろがる 立原道造詩集    画  魚喃キリコ (パルコ出版)
をご紹介くださった。 いぜん私も読みました。 
 添えられる絵は洗練されていて、 詩にマッチしていたとおもう。 

  皆さまお暑い中を ほんとうにありがとうございました。 

  

 このあたりで アサギマダラによく似た蝶をみかけた。 
 カメラを用意したとたんに、 なんと液晶モニターに留まってしまった。 手許では撮しようがない。 じっくり観察はしたが、 もう残念で残念で仕方がない。  うすい水色に黒茶っぽい筋模様、 先に赤い紋(アサギマダラにはない)、ナミアゲハより小振りだ。 淡い水色が心に残ったが、 ここにアサギマダラはいないでしょうね。 

 

 

 

 

 

 

コメント (4)
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