逝いた私の時たちが
私の心を金にした 傷つかぬやう傷は早く愎るやうにと
昨日と明日との間には
ふかい紺青の溝がひかれて過ぎてゐる
投げて捨てたのは
涙のしみの目立つ小さい紙のきれはしだつた
泡立つ白い波のなかに 或る夕べ
何もがすべて消えてしまつた! 筋書どほりに
「夏の弔ひ」 立原道造 (抜粋)
残暑の別所沼、 スケッチする方たちがいます。 製作のじゃまをしながらおしゃべりをした。 皆さんプロですね、 よい作品ばかりで魅かれました。
拝見しながら構図や色彩などまなび、 おひとりからは絵葉書をいただいた。
うれしいことに ヒアシンスハウス、 ご了解を得てUPします。
第一美術協会会員 牧野安甫
第一美術協会会員 高橋 浩 (敬称略)
道造さんが好んだ やわらかなパステルの色…
撮れなかった女性の作品は、 近景に釣人のパラソルが効果的でした。
晩夏から初秋へ… どの作品にも季節の移ろいがこめられていてすてきでした。
第一美術協会さいたま支部展 10/9~10/14まで
埼玉県立近代美術館で 鑑賞するのも楽しみです。
とおい蝉の声、 浮島に紫の花は 紫蘇科 花虎ノ尾(角虎ノ尾)だろうか。 赤とんぼが飛んでいる。 猛暑にかかわらず午前1名、 午後からつぎつぎお出でくださった。
結局来訪15名。 スケッチの方たちも見学された。
・建築科の学生ふたり、 課題のヒアシンスハウス。 よいレポートを。
・散歩中の若い父親とスタンプを押してうれしそうな子どもたち
・友人から教わってきました。 建築家と知らずにガイドして恥ずかしかった。 熱心に聞いてくださって ありがとうございます。
・ハウスは4度目。 文学、活字が好き。 絵や詩に魅かれる。 とくに賢治が好きという男性は、中也、 村山槐多など話題をひろげ、 谷中の話などされて、 ふと… 風のように立ち去った。
僕はひとりで夜がひろがる 立原道造詩集 画 魚喃キリコ (パルコ出版)
をご紹介くださった。 いぜん私も読みました。
添えられる絵は洗練されていて、 詩にマッチしていたとおもう。
皆さまお暑い中を ほんとうにありがとうございました。
このあたりで アサギマダラによく似た蝶をみかけた。
カメラを用意したとたんに、 なんと液晶モニターに留まってしまった。 手許では撮しようがない。 じっくり観察はしたが、 もう残念で残念で仕方がない。 うすい水色に黒茶っぽい筋模様、 先に赤い紋(アサギマダラにはない)、ナミアゲハより小振りだ。 淡い水色が心に残ったが、 ここにアサギマダラはいないでしょうね。