退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「やはり色が綺麗な『最後の浮世絵師』とおそらくはさまざまな映画を観ているはずのニカラグア監督作品」について

2023-02-24 02:31:33 | Weblog
晴れ。昼に冷たく夜に緩む。

傑作浮世絵コレクション「小林清親 光と影をあやつる最後の浮世絵師」を見て読む。

「光線画」という名前にふむふむ。
黒いシルエットの中に灯る柔らかなオレンジ色のガス燈よ。

朝焼け夕焼けの繊細なグラデーションが素敵。
大火で斜めに伸びる赤い炎の色も同様に。

「明治の東京の姿」を確認出来るのがポイント。
「花鳥動物画」や「風刺画」「美人画」、「戦争画」や「歴史画」など。

色とりどりの作品の中で唯一モノクロなのが「龍虎墨竹図」。
「工夫」はわかるが案外迫力に欠ける憾みが。

それでも十分に楽しませて頂きましたといった趣き。
「明智左馬之助光春湖水乗打唐崎松之図」の「水の青」が実に綺麗。

フアン・カルロス・マネグリア&タナ・シェムポリ「7BOX セブン・ボックス」(’12)を観る。

パラグアイ映画は初めてなのかも。
「謎の七つの箱」にいろんな人々の「運命」が絡む設定はグッド。

それぞれの人物が「意外な顔」を見せるのがなかなか。
「南米らしい」とぼけた味わいも加わって。

「手押し車」がこれほど登場する映画もないと思いつつ。
主人公ビクトルを追いかけるのも「7人」だったりするのを覚えておこう。

監督はどうやら黒澤明「七人の侍」(’54)を始めとしてさまざまな映画を観ている模様。
互いに貶し合うビクトルとリズの「結末」は自動的にわかる次第。

ただし冒頭の映像は「要らぬ工夫」。
「ニカラグア流儀のアキ・カウリスマキ風味」だと解釈しておくことにする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする