ちょっと考えてみた ～お盆の外出自粛～

このお盆休みの間、あちこちで
「外出自粛でどこもいけない～！」
という不満の声をよく聞きます。

でも、その言い方はなんか違っている気がしてなりません。
というか、根本的に問題点を取り違えている気がする。
だって、そう言う前に少し考えてほしい。
今の現状を。

コロナ禍の真っただ中、ワクチン接種が進むも、
それをも凌駕しかねない変異種の大量発生。
しかも、軽度のものは症状が出ないので、誰が罹患者かもわからない。
（もしかしたら自分自身がそうかも？）
また軽度であっても、深刻な後遺症はある様子。

そんな状況の中、自粛要請の有無にかかわらず
不要な外出をしたいと思います？

わたしは、自分と家族の安全確保を考えると、
特に、今私が罹患すると病症の軽重にかかわらず隔離されるでしょうから、
そうなると我が家のわんこ＆にゃんこの命の危機になりかねない。
いや、それどころか、自分自身が原因で他に被害を及ぼす可能性だって十分ある。
だから、仮に今自粛要請があろうとなかろうと、軽々に外出しようとは思いません。

だって、こういう判断は、誰かの指に従うものではなく、
自分自身の判断と責任で行うべきものと考えておりますから。

特に今回のような場合は、誰もが被害者であると同時に加害者になりうる可能性が常にある。
もし、そうなった場合、責任のとりようなんてあるはずもない。
だからこそ、今この時期に、あちこちうろうろすべきではないと、
個人的には強くそう思います。

むろん家でじっとし続ける分にはストレスはたまるかもしれませんが、
日常生活のどの場面においても、何かしらの楽しみは必ずあるから、
今回はそれを見つけ出す良いチャンスだと思えば、
それで何かに気づければラッキーではない？
（まず給料確保で仕事休めてる時点でラッキーなのでは？）

どこかに出かけなければ、楽しみを得られないと思うのは、
まるで、テーブルについて
「料理はまだか！」
と声を上げているだけの人の様。
「ならば自分で料理してみればいいのに…」
と、そう思います。

さて、そうはいっても、あちこちでいろいろな人々が遊びに行っている姿を目にすると、
「こっちが我慢しているのに、あいつらは～！」
と、腹が立つ方もおられるでしょうが、
でもそれはもしかしたらそういう人たちをうらやましく感じているからかも？
羨ましく感じなければ、「あんまり考えのない人らやな…」とそう思えるかも？

たとえば暴動後の略奪を想像してみてください。
それはどう考えてもあってはならないこと。
だから、そういう場面を目にしたときの不快感は、
「なんて、間違ったことをしているんだ！」という気持ちからであって、
決して、「あいつらだけタダでものを盗りやがって！」
とそういう妬みから来るものではないはず。

個人的な考えを述べさせてもらうならば、今回もそれと一緒。
現状を顧みず、好き放題にふるまっているその姿は、
社会に対する不安を増幅させる行為であり略奪と質は同じ。
ならば、それに対しては「妬み」ではなく、「嫌悪感」で答えるべき。

だから、特定の層の人間が好きに会食、旅行、買い物に行っていたとしても、
「こっちに我慢せておいてあいつらだけ～！」
と叫ぶのはピント外れ。

そういう場合は、
我慢させられているのではなく、自分自身のため自分の判断でしている。
（主体的であって、受け身ではない。）
あいつらは、社会への悪影響をイメージできない考えの足りないエゴイスト。
（こういう層は、どの社会・組織にも一定数おり、体制の変化で完全排除不可能）

そういう風に考えるならば、
「○○が××に遊びに行っているのに。」
とか言う不満も少しは抑えられるのではないかな？

以上まあ、店番しながらあちこち見ていて思ったことなんですが、
結局のところ何が言いたいのかといいますと。

こんな騒ぎの中、家族（若しくは一人）で休日を無時過ごせているのなら、
文句を言う前に、まずはご先祖様に、
「ありがとうね！」
と感謝して過ごしましょう。

だって、せっかくの念に一度のお盆なんですもの。


ちなみに、うちはまだ仕事中お盆休みは月末に二日だけであります。

あ～、ゆっくり休める人たちが嫉ましい～～～！
妬（ねた）み嫉（そね）んでやる～！


「あかんやん！」