さて今回はフランス軍用ストーブ「CDF №7052」をいじります。
1950年代から60年代にかけて製造されたストーブですが、
これがどうにもこうにも、癖のあるストーブで造りが少々ややこしい。
おまけに、使われている材質によるのか、
個体によってはタンクにクラックが入っていることもよくあるとか。
そんなわけで、しばし敬遠していたのですが、
ついに手元にやってくることとなったので、覚悟を決めていじってみることに。
さて、いざ実物を見てみると、予想以上の大きさに少しびっくり!
サイズ比較のためオプティマス99とVESTAを乗っけてみました。
同じフランス軍用ストーブのVESTAがお弁当箱ならば、
こいつはまさにドカベン!!
さて、このドカベンふたを開けてみると…
このように、ストーブ本体が、すき間なくきっちり収まっております。
また上蓋にはスペアパーツが付属し、
取扱説明書が印刷されたプレートがリベット止めされております。
(そのおかげで、上蓋をコッフェル代わりに使用できない。)
ざっと見た感じ程度は悪くなさそうですが、油断は禁物。
まずはケース底面の固定ネジを外しストーブユニットを取り出します。
ゴトクに根いz止めされたプレヒート皿はあきれるほど浅いので、
カーボンフェルトなどを敷く方が良いですね。
で、ユニット全体を見てみるとこの様な感じ。
この両端を引っ張ると…
こんな感じでバーナートップが分離できます。
つまり、コールマン502と同様、ジェネレターの先端部にニップルが付き、
バーナートップへはチャンバーでガスが送られる構造ですね。
この段階でタンクなどをチェックするも、
幸いクラックなどが無く安心していたのですが…
あれ?!
もげた?!
フィラーキャップを緩めようとひねってみたら、
ぐにゅっと嫌な感じでキャップが取れたのでよく見てみると、
タンク部にあるはずのねじ部分がキャップごと外れてしまったではないですか!
そんなに強く力をかけていないのに…
なんというはんだ付けの質の悪さ!
これがフランスクオリティか…
まあ、この部分は後ほどハンダで付け直すとして、
まずはキャップを外しました。
その後、ポンプ、NRV、スピンドル、ライジングチューブと順番にばらします。
タンクとチューブの引き抜きはレンチをかませる場所がないので、
スタフィングボックスを仮組みし、そこをバイスではさみタンクをもって慎重に回します。
(個体差があるのかもしれませんが、緩んでからも回すのに苦労しました。)
さて、NRVは見慣れたものですが、スピンドルは独特。
長いスピンドルの先端にクリーニングニードルがある構造は、
ガソリントーチのものによく似ておりますが、
先端のニードル部はねじ込み式になっており、分解できるようになっております。
また、やはりコールマン502同様、ジェネレター部にはスプリングがあり、
これで燃料の気化を促進するようになっております。
またスピンドルのシールには、よくあるグラファイトガスケットではなく、
複数(4枚)のゴム製ガスケットを使用するようになっているようです。
まるで鉛筆のようなスピンドル先端部。
スプリングと、真ん中のシャフトは鉄製なので錆に弱そう。
それにしても本当にフランス製は作りが変だ!
シャフトとノブの取り付け部分は、こんな小さなナットで固定されております。
「やべ!ねじ切った?!」
と、一瞬焦りましたよ。
ちなみにニップルはこんな感じ。
これは初めて見るタイプだな…
さてこれにて分解は無事完了。
次回は清掃→組み立て→テスト燃焼です。
(*^人^*) 後編へ続く!
1950年代から60年代にかけて製造されたストーブですが、
これがどうにもこうにも、癖のあるストーブで造りが少々ややこしい。
おまけに、使われている材質によるのか、
個体によってはタンクにクラックが入っていることもよくあるとか。
そんなわけで、しばし敬遠していたのですが、
ついに手元にやってくることとなったので、覚悟を決めていじってみることに。
さて、いざ実物を見てみると、予想以上の大きさに少しびっくり!
サイズ比較のためオプティマス99とVESTAを乗っけてみました。
同じフランス軍用ストーブのVESTAがお弁当箱ならば、
こいつはまさにドカベン!!
さて、このドカベンふたを開けてみると…
このように、ストーブ本体が、すき間なくきっちり収まっております。
また上蓋にはスペアパーツが付属し、
取扱説明書が印刷されたプレートがリベット止めされております。
(そのおかげで、上蓋をコッフェル代わりに使用できない。)
ざっと見た感じ程度は悪くなさそうですが、油断は禁物。
まずはケース底面の固定ネジを外しストーブユニットを取り出します。
ゴトクに根いz止めされたプレヒート皿はあきれるほど浅いので、
カーボンフェルトなどを敷く方が良いですね。
で、ユニット全体を見てみるとこの様な感じ。
この両端を引っ張ると…
こんな感じでバーナートップが分離できます。
つまり、コールマン502と同様、ジェネレターの先端部にニップルが付き、
バーナートップへはチャンバーでガスが送られる構造ですね。
この段階でタンクなどをチェックするも、
幸いクラックなどが無く安心していたのですが…
あれ?!
もげた?!
フィラーキャップを緩めようとひねってみたら、
ぐにゅっと嫌な感じでキャップが取れたのでよく見てみると、
タンク部にあるはずのねじ部分がキャップごと外れてしまったではないですか!
そんなに強く力をかけていないのに…
なんというはんだ付けの質の悪さ!
これがフランスクオリティか…
まあ、この部分は後ほどハンダで付け直すとして、
まずはキャップを外しました。
その後、ポンプ、NRV、スピンドル、ライジングチューブと順番にばらします。
タンクとチューブの引き抜きはレンチをかませる場所がないので、
スタフィングボックスを仮組みし、そこをバイスではさみタンクをもって慎重に回します。
(個体差があるのかもしれませんが、緩んでからも回すのに苦労しました。)
さて、NRVは見慣れたものですが、スピンドルは独特。
長いスピンドルの先端にクリーニングニードルがある構造は、
ガソリントーチのものによく似ておりますが、
先端のニードル部はねじ込み式になっており、分解できるようになっております。
また、やはりコールマン502同様、ジェネレター部にはスプリングがあり、
これで燃料の気化を促進するようになっております。
またスピンドルのシールには、よくあるグラファイトガスケットではなく、
複数(4枚)のゴム製ガスケットを使用するようになっているようです。
まるで鉛筆のようなスピンドル先端部。
スプリングと、真ん中のシャフトは鉄製なので錆に弱そう。
それにしても本当にフランス製は作りが変だ!
シャフトとノブの取り付け部分は、こんな小さなナットで固定されております。
「やべ!ねじ切った?!」
と、一瞬焦りましたよ。
ちなみにニップルはこんな感じ。
これは初めて見るタイプだな…
さてこれにて分解は無事完了。
次回は清掃→組み立て→テスト燃焼です。
(*^人^*) 後編へ続く!