作:ウィリアム・シェイクスピア
訳:河合祥一郎
演出:井上尊晶
音楽:松任谷正隆
キャスト
オーベロン / テーセウス:中村芝翫
ティターニア / ヒポリュテ:南果歩
ライサンダー:高地優吾(SixTONES)
ハーミア:生駒里奈
ディミートリアス:元木聖也
ヘレナ:堺小春
イジーアス:中村松江
パック:加藤岳、野林万稔
フランシス・フルート:林佑樹
ロビン・スターヴリング:プリティ太田
スナッグ:鳥山昌克
トム・スナウト:大堀こういち
ピーター・クインス:原康義
ニック・ボトム:宇梶剛士
〈あらすじ〉
年頃の娘ハーミアは青年ライサンダーと恋仲。だが父はディミートリアスと結婚させたいため大反対。そのディミートリアスに恋しているヘレナ。ハーミアとライサンダーは駆け落ちするため森へ。一方、森では妖精の王オーベロンと女王ティターニアが夫婦喧嘩中。ムカついたオーベロンが妖精パックに命じた「惚れ薬・恋の三色すみれ」によるいたずらにより、事態はいろんな人を巻き込んで大混乱。というお話。
歌舞伎の名優・中村芝翫がシェイクスピアに初挑戦した「オセロー」は観ていません。今回もコロナのことがあって二の足を踏んでいましたが、演出が長く蜷川先生の元にいらした井上尊晶氏ということで(オセローもでしたね)観てみたいと強く思いました。
が、しかし。またしてもコロナだよ初日9月6日、8日は主要キャストの感染で休演・・・がビーん。。私のチケットは9日マチネ。。。
祈るような気持ちでHPの発表を待ちました。
幕が開くと、そこは大鳥居に向かう大階段、能舞台。降りて来た妖精は三番叟のスタイル。見事な歌舞伎とシェイクスピアの融合でした。蜷川先生のマクベスも、巨大な仏壇が舞台だったのを思い出します。二幕、妖精パックの「惚れ薬」で混乱させられた二組のカップルの大喧嘩がむちゃくちゃ面白かったです。一幕の、名優に囲まれた若手のちょっと控えめな感じとは大違いの、高校生の痴話喧嘩炸裂っぽい感じ最高
芝翫さんの堂々たるオーベロン、南果歩さんのティターニア、本当に美しかったです妖精パックをはじめ、かわいい妖精の子役ちゃんたちが舞台を飛び回り、本当に夢の世界の出来事のようでした。締めの長台詞もこなすパック。子役おそるべし。